2006年05月15日

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」 マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリ フトン 田口俊樹訳

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす


「まず、ルールを破れ」という本の続編のようですが、読んでいなくても
特に問題ないと思います。

「あなたの5つの強みを見出し、活かす」という副題がついているように、
強みを見つけてビジネスにいかに活かすかについて書かれています。
強みを34種類に分類し、それぞれの特徴と、活かし方の解説があります。

ちなみに「強み」という言葉の定義は、この本では
「常に完璧に近い成果を生み出す能力」と言っています。

また「強み」を活かすためには「才能」が必要で、「才能」の定義は、
「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」だそうです。

才能っていうのは、決して「優れている点」というわけではない
いうことにまずびっくりです。

実際に、読者が自分の強みを知るためのテスト'StrengthsFinder'を
web上でできるようになっています。
ただし、本のカバーの裏についているIDキーが必要で、一度登録して
しまうともうテストできないのですが。
このテストをしたいのであれば、この本は新品を買うべきでしょう。
(テストだけをする方法もあるのかもしれませんが、分かりません)

私もやってみましたが、5つの強みはこんな感じでした。
ちなみに順番は、傾向の強い順らしいです。

Input/収集心:
収集心という資質を持つ人は、より多くの知識を求める知りたがり屋です。
ものを集めたり、あらゆる種類の情報を蓄積したりするのが好きな人が、
このタイプに多くみられます。

Significance/自我:
自我という資質を持つ人は、他人の目から見て非常に重要な人間になる
ことを望んでいます。
独立心に富み、人から認められたいと思っています。

Intellection/内省:
内省という資質を持つ人は、頭脳活動に多くの時間を費やします。
内省的で、自分の頭の中で考えるのが好きで、知的な討論が好きです。

Maximizer/最上志向:
最上志向という資質を持つ人は、強みを利用して、平均的ではなく
最高の水準を、個人ないしは集団において追求します。単なる強みを
最高レベルのものに変えようとします。

Strategic/戦略性:
戦略性という資質を持つ人は、目的に向かうための選択肢を想定する
ことができます。
いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに
予測することができます。


「自我」「内省」「最上志向」は確かにそういう傾向はあると思います。
1月に受けたセミナーの「心のエンジン」ともダブるように思います。
しかし、「収集心」と「戦略性」は若干の違和感あり・・・でも、
このテストはたとえ複数回行えたとしても、その結果の誤差は微々たる
ものらしいです。
であれば、自分で意識していない中に、こういう素質がきっとあるんでしょう。


この本では

「弱みや欠点を直すことに注力するのではなく、
強みを活かしてこそ傑出した存在になれる」



と言っています。
弱点は、無視をしろとは言わないが、うまく折り合いをつけるという
程度でいいらしいです。
これは、弱点を補強しなきゃということに囚われていた私にとっては
目からウロコでした。
弱点を補強するよりも、強みをもっと活かす方が楽しく、かつ簡単に
できそうじゃないですか?
(え?甘い?でも私はそう思います・・・)

この本では決して「こういう強みを持っている人はこういう仕事に
向いている」という言い方はしていません。
どんな仕事であっても、強みを活かせる方法を探せばよい、ということ
のようです。

私が今やっている仕事は、ある意味私の5つの強みを活かすにはすごく
向いている仕事だと思いますし、自分でも現場にいた頃よりも今の仕事
の方が向いていると思っていましたので、この方向でいいんだという
確信が持てました。

さて、この強みをこれからどうやってより活かすかだな・・・。
posted by nyoro at 22:10| Comment(3) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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