ちょっと出遅れましたがやっと読みました。
タイトルの意味は、「千円札を拾うと目線が下がり、ほかのものが
見えなくなるから」だから拾うな、ということだそうです。
このタイトルからして、ちょっとしたショックを受けたのですが、
表紙を開いてみると、今度は
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」
というアインシュタインの言葉。
さらに本文を読んでみると、かなり目から鱗が落ちました。
この本では、「捨てる」ということを強調しています。
成長とは変化すること。
変化するとは、何かを捨てること。
成長とは積み上げることではなく、古いものを捨て、新しい方法を生み出すこと。
そして、そのためには「常識外」という、常識と非常識の間にある、
未知の可能性に目を向けることが大事だと言っています。
今までの人生で手に入れたものを捨てるのには、勇気が要ります。
それが、苦労して手に入れたものならなおさら。
しかし、時と場合によっては、それにしがみつくことが成長を阻んでいる
可能性もあるのです。
そして、視野を狭く持っていると、それに気づかない。
私は、捨てるべきなのにしがみついている何かはないだろうか?
としばし自問・・・
さらには。
この変化の激しい時代において、勤勉の反対は怠惰ではなく不変。
ただ今までどおり、がむしゃらに頑張るだけでは給料は増えない。
頭を使い、効率のよいやり方を考えて成果を上げ、自由な時間を作り出す。
これが、勤勉ということ。
ほかにも、「ほおおーー!」と感嘆してしまう言葉の数々。
とても全部は挙げ切れませんが、根底に流れている
「人生を快適に楽しく生きる」
というポリシーがあって、それを実現するためにはこうすればいいのだ、
というつながりに納得させられました。
「成功するには毎日夜中まで働かないとだめだ!」なんて言われると
「え〜、何かそれって違うんじゃ?別の方法もあるんじゃないの?」と
反発を感じてしまう私ですが、この本の考え方は腑に落ちます・・・。
捨てよう。本当は必要ないものを。
自分の中にしぶとく根を下ろしている「常識」という偏見を。
そして身軽になって、さらに成長しよう!そして楽しく快適に生きよう。