2007年10月28日

会社における冷え性対策

突然ですが、私は極度の冷え性です。
夏は夏で、クーラー病がひどく、肩を出すことはありえません。

そしてこの季節になると、冬の冷え性が始まります。
何と言っても、足ですね、足。
冬になると常に「氷水に足を突っ込んでいるような」冷たさなのです。

会社にはもちろんひざ掛け常備(それも2枚、厚手のと薄手の)、
真冬になるとストッキングの上に靴下を履いてブーツ、といういでたち。
それでも何となく「冷たい」感じは抜けないのですね。
暖房が効いて、暑くて頭がぼ〜っとなっていても、足は冷たい。
下手すりゃ足がつってつって仕方なくなる。
これは思いっきり生産性が下がります。


そんな私に、昨冬夫がプレゼントしてくれたのが足温器
家では台所でパソコンをやっているのでこれまた寒いのですが
足温器のおかげで快適に冬を過ごせたのでした。


なので、今年は会社にも導入を決意!
結構大きいし、目立つかなあと思って躊躇していたのですが、
もう背に腹は代えられない。
先ほど通販で注文完了したので、明後日くらいには会社に届くはず。
これで足の冷えは撃退だっ!
   
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2007年10月26日

高橋俊介先生講演会を聴く

私が所属するGCDFで講演会があり、参加してきました。
キャリアカウンセラー資格継続のために、3年間で45時間の継続学習が
必要で、その一環です。
でも、今回参加したかったのはそのためだけではありません。


講演者は、慶應義塾大学大学院の高橋俊介教授
以前、スローキャリアを読んで、

「キャリアに勝ち負けはない。あるのはキャリアによる幸せ、
不幸せだ」


という考え方に衝撃を受けたので、ぜひ直接生の話を聴いてみたい、
とずっと思っていたのでした。


講演タイトルは「ワークライフ再統合の時代」
ワークライフバランスという言葉がだいぶ認知されてきたように
思いますが、「バランス」では足して100%になってしまうからダメ、
ワークとライフは分離するものではなく重なり合っているものだから
バランスを取るのではなく「統合(integration)」なんだそうです。


興味深い話がたくさんあったのですが、全部は書けないのでいくつか。


日本人は「楽しんではいけない」という幻想があるのではないか、
という話には膝を打ちました。


例として

・ワーカホリズム(仕事をしていないと不安でしょうがない)

・朝5時に起きてキャラクター弁当を作る幼稚園ママの話
 (すみません、幼稚園ママですがそんなことはしたことがない)
 これは妻を「育児ホリズム」に追い込む反社会的行為

・目の前にいる人はカボチャ、大事なのは携帯でつながっている友人、
 つながっていないと不安、でも1日50回以上のメール送信は負担、
 という高校生の話

などが上がっていましたが、要は強迫観念に囚われていて、
本当にはそんなこと望んでいないのに不安だからせずにはいられない、
という状態に陥っている人々が多すぎるんですね。



若者の社会性の低下も携帯メールが原因で、対面で話をするということが
できなくなっている訳です。ちなみに青少年犯罪で、

激減しているものは 「カツアゲ」
 初めて会った人と話さなくてはいけない、高度な社会的能力が必要
増えているのは 「ひったくり」 
 話さなくていいから!

なんだそうで・・・^^;


会社でも、メールが普及したことで、電話だったらお客様に失礼な
ことを言っていたら周りが聞いていて注意できるけれど、メールで
失礼なことを書かれたら誰も分からない訳です。
この話は私も社内研修でよくしているので、非常に共感しました。


耳が痛かったのは、
「女性は偏狭なスペシャリスト志向になる傾向がある」
(育休後に同じ職場に戻りたがる)と言う話。
目指すのはプロフェッショナルであるべきということでした。

私の場合は同じ職場には戻りたくなかったし、そうならなかったですが、
育休後に仕事そのものを続けていけるのかを不安に思っている女性が
とりあえずやり慣れた仕事に戻りたい、と思うのはリスクヘッジだと
私は思っています。
ただ、その仕事じゃなければ絶対にいや!という人もいるんだそうで、
それはさすがに「偏狭」と言われてしまうかな・・・。



仕事のみを重視する ⇒ 家庭は邪魔だと思う
家庭を重視する ⇒ 仕事が家庭の責務を果たせなくなる原因と考え、
            離職につながる
            (特に女性・・高学歴、高収入であっても)

という話もありましたが、これは大変うなずけます。
私の周りでも、「何でやめちゃうの〜もったいなさすぎる」と思える
女性たちが何人も、仕事をやめて専業主婦を選びました。


仕事もしたいし家庭も大事、だからどっちも捨てられない、と欲張って
きた私は、時には充実しながらも時にはどちらも中途半端な思いを抱え
悩んだことも数知れず。

でも、

「両方重要と考えることで、どちらも捨てられないからマネジメントが
うまくなる。どちらを選択するかという問題ではない」


と言われた時には、「自分のしてきたことは間違ってなかった」と
思えました。

ずいぶん遠回りもしているし、いつになったら仕事にもっと力を
割けるんだろう、って思うことはありますが、とりあえず今は
仕事も家庭もどっちも何とか回っているからいいじゃないの、と。



最後にもうひとつ。

左脳だけを使うと、できない理由を論理的に言い訳するようになるし、
右脳だけを使うと、イメージだけで突っ走って部下を地獄に道連れにする、
一見熱い上司になる。
なので、ワークとライフで、右脳と左脳の使用の隔たりを補正するように
するといいそうです。
左脳を使う仕事なら、プライベートでは右脳を使う趣味を持つ。
逆もまたしかり。


きりがないのでここまでにします。
むちゃくちゃ早口で話されるのでついていくのが大変でしたが、
ところどころ笑いも交えた、楽しいながらもためになる講演でした。




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2007年10月22日

人財育成について考える(4) 〜結局は本人しだい〜

学生時代、「モー勉強はいや!さっさと社会に出たい」
と思ったことがあります。


社会に出れば、もう勉強しなくていい、
合格するための、評価されるための勉強はしなくていい、
そう思っていました。


今思うと浅はか。


社会人になってからのほうが、よほど勉強は必要です。


仕事に必要な勉強もあるし、資格を取らないとつけない職業もあります。
勉強をどれだけしたかが、キャリアに大きな影響を及ぼす場合もあります。
私は、30歳を過ぎて初めて、統計学を勉強する必要に迫られました。


だけど、そればかりじゃない。
勉強は楽しいことに気がついたのです。


そう、自分が興味を持つものがあったら、勉強してみればいいんです。
社会人になってからの方が、好きなことを勉強できるんです。


むろん、苦しい勉強もあるでしょう。
自分の目指すキャリアのために、やりたくない勉強をやらなくては
いけないときもあります。


とりあえず大学卒の肩書きを得るためだった勉強は、
苦手なものはあれやこれやの手を使って単位をとるだけが目標。
無論、必死に勉強した学生だっているはずだけど、
そうしなくても卒業できてしまう人がいるのも現実。


いったん社会に出てからの勉強は、自分自身にモチベーションがないと
続かないです。
なぜなら、勉強をやめても誰も困らないから。
自分自身も、現状でやっていけるのであれば、こんなモチベーションが
なくても日々暮らしていくのには差し支えない。



逆に、モチベーションがあればすごく力になります。
こんなキャリアを目指したい、目標に到達したい、そんな思い。
場合によっては、お尻に火がついて、背水の陣で臨む場合もあるでしょう。
それでも、「やらなくちゃ!」と心底思えれば、強い。



結局は、

本人にどこまで勉強する気があるかがすべて

と思います。


会社に対して「研修制度が充実していない」と文句を言う人がいますが、
その時点でアウト。
勉強する気があるなら、研修をやっている会社はいっぱいあります。
自腹切ってでも行けばいいんです。
会社におんぶにだっこで育ててもらおう、というのは単なる甘え。


社会人になったら、自分に教育を施すのは、自分自身であるべきです。
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2007年10月20日

賞味期限はいらない。「野生の勘」を取り戻そう!

不二家やら、「白い恋人」やら「赤福」やら・・・
賞味期限の偽装や、期限切れ食品の再利用などのニュースが続いて
正直うんざりしています。

そもそも、「賞味期限」の設定に意味があるんでしょうか。
「賞味期限」っていうのは、ウィキペディアによれば

「加工食品を包装状態のまま所定の環境に置いた状態で、
製造者が安全性や味・風味等の品質が維持されると
保証する期限を示す日時である。

この表現の期限は、衛生面による問題よりも品質を問う部分に
依存する
ため、主に長期間衛生的に保存できる加工食品に
用いられる。製造日を含めて概ね5日以内に急速な品質の
低下が認められる食料品については、消費期限で表現される」


とあります。
つまり、衛生的に大丈夫かどうかってことではなく、
(それは消費期限のほうですね)
その企業による「品質保証」の意味合いが強い。


ってことは、賞味期限の改ざんをするってことは、
「いったん期限を切ったけど、実はまだまだ行けるんですよ〜
だからもう一度保証しますよ〜」ってことですか?

んなばかな。


今回の一連の事件は、そういった感覚が企業倫理としてどうなのだ、
ということを問うているのは自明です。
それは私も、企業としてきちんとしてもらいたいと思います。
品質保証に関わっている人間として、「保証」そのものが嘘っぱち、
っていうのはもう何を信じていいのか分からなくなりますから。


それはそれとして、消費者もカシコクならなくてはいけません。
今回の事件は、必要以上に衛生面にうるさくなりすぎた世の中への
警鐘とも言えなくはないでしょうか。
実際、これらの偽装商品を賞味期限後に食べて食中毒になった、
ということはそうそう起こってはいないと思われます。
つまり、品質保証としてはどうであれ、衛生問題としては「問題ない」
ということが言えるわけです。


我が家では、賞味期限切れの食品がゴロゴロしています。
私は、結婚前は賞味期限を気にする人間でしたが、結婚後は
賞味期限を全く気にしない夫の影響を受け、今では参考程度にしか
見なくなりました。


大丈夫かどうかは、自分の舌で判断するからです。

だって、もともと人間には、「食べてみて判断する」能力があるはずだから。




昔の狩猟時代とかには賞味期限なんて存在しなかったし
冷蔵庫のない時代に干物にするなど長期保存のための方策が
生まれました。
彼らは当然、食べてみて大丈夫かどうかを判断する「野生の勘」
を駆使していたはず。
だから現代でも、賞味期限にあまりこだわる必要はないのでは
ないでしょうか。


「鈍感力」を読んだ方もいらっしゃると思いますが
この中で、仲間と旅館に泊まって同じものを食べたのに、仲間が
みな下痢する中、自分だけ大丈夫だった男性の話が出てきます。


著者は、「彼はおそらく貧乏な家に育ち、悪くなったものも食べていた
おかげで菌に対する耐性が出来たのではないか」と推測しています。
私も、身近に似たような事例を見ており、この説に賛同します。


「抗菌」など、衛生的であることを喧伝する製品も多いですが、
過度な衛生感覚は人間の本来持つ耐性を退化させるだけです。


消費者は、「賞味期限」や「消費期限」などの与えられた情報を
過度に信じることなく、本来人間が動物として持っているはずの
「野生の勘」、つまり自分自身で判断する能力を取り戻し、
保持し続ける努力が必要ではないかと考えています。


皆さんも、賞味期限を過ぎたから捨てるのではなく、
自分の舌をもっと信じてみませんか?
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2007年10月18日

メンタルヘルスセミナー受講


メンタルヘルスセミナーを受ける機会がありました。

私の周りにも、うつ病などえのメンタルな不調を抱える
人は多いので、彼らに対する対応は私もそれなりに
勉強し、工夫し、対応しています。
結構ヘビーな場面に遭遇したことも、一度や二度では
ありません。


そういう意味では、今回受けたセミナーはもう知っている
内容がほとんどだったのですが、「へえ〜」と思ったのが
「主治医と産業医の違い」についてでした。

主治医は患者より、産業医は患者と会社の両方を考える、
という立場であることは何となくは知っていましたが、
その違いが明確に表にされていたのが面白かったです。


「主治医は本当の病名を診断書に書かないことが多い。
それは患者にショックを与えないため、などの理由から」
という話がありました。

確かに「抑うつ状態」という診断書を見たことがあり、
「これってうつ病とは違うの?」とその時は思ったのですが
今思うと上記のような理由だったのかもしれないな、と
思いました。



今私が特に詳しく知りたいと思っているのが、
復職プログラムと再休職防止についてのケーススタディです。
(そういうセミナーをご存知の方、教えてください)

長期(年単位)でうつ病に苦しんでいる人が少なくなく、
せっかく復職しても毎週のように会社を休んで仕事に
ならなかったり、長く持たずにまた休職、あるいは退職
してしまう、と言うケースをたくさん見てきました。


特に、退職してしまって、無職の期間が長くなると
再就職にとても苦労するようになります。
彼らとしても、「早くまた働かないと」と思うわけです。
でも体が言うことを聞かないし、経歴的にも難しくなる。


企業側から見れば、当然健康でバリバリ働いてくれる人が
望ましいのは分かるのですが、これだけ多くの人が心を
病む世の中になって、そういう人をいかに使っていけるか、
という企業側の手腕が問われているように思えてなりません。


また同時に、一旦病気でリタイアしてブランクができても、
社会復帰しやすい世の中にならないだろうか、と思います。
安部前首相の「再チャレンジ」ではありませんが、一度
経歴に傷がついたことでその後の人生ずっと這い上がれない、
としたらいかがなものなんでしょうか。
(格差社会の問題ともつながりますが・・・)

個人の努力だけでは解決できない問題がここにはあるように
思えます。
posted by nyoro at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

人財育成について考える(3) 〜研修受講者のタイプ分け〜

今日で連載3回目となりました人財育成シリーズ、分かりにくくなって
きたのでサブタイトルをつけてみました。
いつまで続くか分かりませんけど。


私は、社内研修をいくつか立ち上げて運営していますが
今までの経験で、受講生にはいくつかのパターンがあることが
見えてきました。


・受けられる研修は受けてみようと言う積極型
・テーマが面白そうだからと言う理由で来た興味型
・ちょうど暇ができたので受けに来ましたと言う暇つぶし型
・必要になったから受けに来たというせっぱつまった型
・上司に受けろと言われて来たイヤイヤ型
・難癖つけるのが趣味?なイチャモン型
・絶対に受けようとしない拒否型


こんなとこかなー・・・。


積極型さんは色々な研修に早い時期に顔を出してくれるので、
受講者増を狙う私たちの側からすると有難いお客様。
こういう人は研修中もいろいろ意見をくれたりします。
(時に辛口の意見もありますが、これはとても有難いのです)
新しい研修を立ち上げると、いつも同じ人がいる・・・と言う傾向が
あります。


興味型さんは、興味を持って自発的に来てくれるので
こちらとしてはぜひその興味を満たしてあげたい!と思います。
うまくいくととても満足して帰ってくれますが、期待していたものと
違った場合、不満をぶつけて帰るのが実はこの層だったりもします。
そういう場合、受講者募集の際の説明文や、想定する対象者が正しく
伝わらなかった場合もあり、再考を促されます。


暇つぶし型さんは、まあ可もなく不可もなく、という感じでしょうか。
暇つぶしは所詮暇つぶしというか、のーんびりした態度で受けて
帰られる方が多いように思います。


せっぱつまった型さんは、必要なだけあって真面目に受けてくれます。
時々、自分の目下の仕事に関わる部分に異様に固執した質問を
何度もしてくる方もいらっしゃいますが、それはそれで自分の仕事を
真摯に務めようとしてのこと。
そういう人には、終わった後に個人教授をしたり、別の機会に
プロジェクトにお邪魔して指導したりすることもあります。


イヤイヤ型さん。このあたりからちょっと困ったモード。
「自分は受けたくないのに上司にムリヤリ受けさせられた」オーラを
全身から醸し出しています。
決して講師を見ようとしなかったり、ずっと腕組みをしていたり、
当てた日にはギロッと睨んでそっけなく一言だけ答えたり。
こういう人にも聴いてもらいたいですが、正直あまり取り付く島が
ありません。


うまく扱わないと研修自体が失敗するのがイチャモン型さん。
このタイプの人は、ちょっと気になったことがあるといちいち発言し、
しかもそれが毎回否定的だったり攻撃的だったりするのです。
それが続くと、他の受講者まで同調して講師攻撃を始め、
研修の雰囲気が最悪になることもあるので油断できません。
講師に慣れていない頃にこういうタイプの人と当たってしまい、
うまく応じられなくてその研修は苦い思い出となってしまいました。
さすがに最近はかわす余裕も出てきましたが。


そして、それ以前の問題なのが拒否型さん
受けなければいけない研修であろうと何であろうと、受けない。
上司が無理やりエントリーしても、前日あるいは当日に
「業務都合で」ドタキャン。
何度も受講者名簿に名前が載っているのに、顔を見たことがない・・・
という人がいます。
また載っていると、最近ではカウントから外したくなったり。
いえ、事情は色々あるんだと思います。
客先常駐で、帰社するのがなかなか大変だったりとかね。
でも、そこまでして受けようとしないって言うのは何なんだろう。
研修ではスキルアップは図れないと思っているのか、
そもそもスキルアップをする気がないのか・・・
一度聞きに行ってみようかとも思いますが、それすら嫌がられそう。


そんな訳で、当社では「全員が受けるべき研修」や「全員が受けるべき
e-Learning」があったりしますが(そもそも「全員が受けるべき」と
いうこと自体の是非を論じる声もありますが)、受講率100%になった
ためしがありません。
100%を達成している会社の方、秘訣を教えてください!
posted by nyoro at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

人財育成について考える(2) 〜育成は時間がかかる!〜

今、会社で人財育成に関わっているわけですが、これってそんなに
簡単なことじゃないなあと思います。

まあ、当然ですよね。簡単に行ったら、世の中の会社はスバラシイ
会社員たちであふれているはず。


しかし、なかなかそうはいかないのが現実。

そもそも論として

会社が求める人材像

がはっきりしていなければ、どう育てていいのか分からない。
それ以外にも、

配属やローテーション、OJT
人事制度や給与制度、
キャリアプラン


という広い範囲で整合性を取って考えないとなかなかうまくいかない。


そうなると当然関係者も多くなる。
経営層は無論のこと、人事部門や企画部門、教育部門、
そしてもちろん現場の上長たち。


こういったステークホルダー間の意識がなかなか合わない。
利害関係が一致しないから。


忙しくて研修なんかにやれない、行かせても戻ってくれば元のまま。
ローテーションと言われたって、優秀な人材は出したくないから
いらない奴なら持って行っていいよ。



育成される本人たちも、

本当は自己研鑽もしたいけど、日々追われてそれどころじゃない。
この部署に5年もいるからいい加減出たいけど、出してもらえない。
研修に一所懸命出たって評価されないし、給料が上がるわけじゃない。



と、本当はこのままじゃいけないと思っていても、刹那的な方に
考えが行ってしまうんですね。


それは、まず利益を出さないといけないから。
利益が出たか出ないかは、少なくとも四半期単位で評価される。
でも、研修を受けたところで効果が出るのはいつ?
異動するにも、関係者の調整にものすごいエネルギーが要るし。


でもねえ、育成って時間がかかるものですよ。
そういう長期的な展望を無くしてしまったら、会社は、そして社会も
衰退していくだけではないですか?


ボランティアじゃないんだから、利益を出す必要があるのは分かる。
でも団塊の大量退職はもう始まっている。どんどんベテランが
抜ける中で、後を担う人たちを大事に育てなくていいんだろうか。


目の前のことだけを見ていたら、絶対後でしっぺ返しが来るぞ!

と強く思うのだけど。





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2007年10月11日

人財育成について考える(1) 〜「理解する」ことと「できる」こと〜

人財育成、と一言で言っても結構その範囲は広くって、
色々な要素を考えないといけないんだなあ、と最近よく思います。


育成というとまず思い浮かぶのが研修。
昨今景気が回復?してきたためか、大企業を中心に研修投資が
盛んになってきているという話も聞きます。


とはいえ。
ただ研修をやりゃあいいってもんじゃないですよね。
私も社内研修の仕事に関わって3年になりますが、アンケート結果や
その後の彼らの行動を見ていると、つくづく


行動に活かせてこその研修効果


だなあ・・・と思うわけですよ。

研修を受けた時は感動して、「よく分かりました。ありがとう」
という感想を書いてくれる人も、要は


知識として「分かった」だけ

あるいは

「分かったつもりになっただけ」


なんだなー・・・。


そして、現場に戻ればいつの間にかいつもの日常。


これじゃあ、単なるリフレッシュにしかならないよ。
(まあ、そういう効果を端から狙っている場合もありますが)


「理解する」ことと「できる」ことって、
天と地ほどにも違う。




どうしたら、研修で覚えたことをその後も使って、自分自身になるまで
やってみてもらえるんだろう。
色々と創意工夫しているつもりなんだけど、まだまだ。



おそらく、研修業をされている方々共通の悩みだと思いますが・・・。




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2007年10月10日

セミナーのメンターをやります

昨年私が通っていたセミナーがあるのですが、
今度はそのセミナーにメンターとして再び参加することに
なりました。


メンター=すなわち受講生の相談役といったところ。
キャリアカウンセラーの資格を取ったので、実践の場を
求めていたところに今回の募集があり、やってみることに
したのです(ちなみに無料のボランティアです)。


私自身、自分のやりたいこと、やるべきことが混沌と
している中でそのセミナーに参加して、そこで自分が
進みたい道を見つけたわけですが、その時大変
お世話になったのがメンターの方だったのです。


こういった、社外の講座やセミナーに参加することの
意義のひとつは、「人との出会い」にあると思います。
会社の中だけにいては得られない出会いが、
そこにはあります。


むろん、ただ受身の姿勢で参加するだけではダメ。
自分から積極的に出会いを求め、大切にすることが
必要になりますが。
受講生の方には、ぜひこういう意識で臨んでほしい、
と思います。


また、かつて自分が受けたセミナーを、今度は違う
立場でまた受講すると言うのは、不思議な感覚です。
あの時は課題をこなすのに一杯一杯だったけれど
今回は一歩離れたところから見ることになるので、
新たな気づきがありそうで楽しみでもあります。


この3ヶ月、楽しんで、受講生の方々のお役にも
立てればいいなと思います。
posted by nyoro at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

頭の中のバランス

ワーキングマザーをやっていると、まったく違うことを一度に
考えなくてはならない時が多いです。


明日の仕事の打ち合わせをどのように進めるかなあ。
あの資料、明後日までに作らなきゃ。
あ、幼稚園の運動会に向けて、玉入れの玉を作らないと。
今度の芋ほりまでにスコップを買わないといけないんだった。
そういや美容院ももう4ヶ月行ってないから行きたいなあ。
でもここのところ出ずっぱりだから夫に子守を頼みにくい・・・


こういう立場になってから、スケジュールをパズルのように組み立てて
いかに無駄なく効率よく物事を進めるか、ということが当たり前に
できるようになりました。
(それまでのやり方がいかに生ぬるかったかってことなんだけど)


特に平日に休みを取った時なんかは大変。
平日でないとできないこと、一人でないとできないことなんかを
まとめて片付けるので、会社に行っているより忙しかったり。
すっごく貴重な、生産性の高い一日になります。


例えば地元にしかない銀行の通帳記帳や契約、解約などの処理。
役所関係。
急いでないけど、なかなか行けなくてそのまなになっている病院。
幼稚園のスイミング当番と娘のピアノのレッスン。
たまには専業主婦友達とのお付き合いも。


ちょっと時間が余れば、所用の帰りに映画を見たりすることも
たまには可能。
あ、この前は午前中で用事が早めに済んだので、夫と映画を見たな。
久しぶりのデートとでも言おうか。


こんな感じで、会社員、妻、母、自分自身と、立場はくるくる
変わっていきます。
頭の中もそのつどくるくる変わっていきます。

それぞれの立場によって、全然違う思考を必要とするのです。
ここでうまいこと頭の中のバランスを保つのが大事。


これができないと、仕事に没頭して娘に泣かれたりするし、
自分の読みたい本を読む時間がない〜!とイライラしたりもします。


でも、自分はこうやって、いくつもの立場のバランスを取りながら
やっていくのが好きです。
どの立場が強くなりすぎても、特定のことで縛られて苦しくなったり
するのです。


よくワーキングマザーは

「会社のストレスは家で解消し、家のストレスは会社で解消する」

と言うけれど、いくつもの自分を持っているからこそ、バランスが
とれた自分でいられる、と思うのです。
育児休業中の苦しい想いを思い出すたび、今の自分はこれでいいんだ、
と思えます。


とはいえ、日曜日に読書に没頭して娘に怒られたりするんだけど・・・



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2007年10月04日

新人たちの成長

私が講師を務める定例研修に、今年の新人さんたちが
徐々に参加してくるようになりました。
また、別の場所でばったり会ったり、参加した飲み会で
たまたま一緒になった、ということもありました。
(うちの部署は新人はいないのですが)

新人研修で教えたときは、まだ現場を体験していないためか、
まだまだ学生っぽさが抜けないでいた彼ら。
しかし、3ヶ月たった今、ちょっと大人っぽくなって、
受け答えもしっかりしてきて、確実に「社会人」になっている
彼らの姿を目にしています。

そんな彼らに、「お久しぶりですー」なんて声をかけてもらえる
時は、研修講師冥利につきますね。

時期的にも、自分のことでやっとだった時期が過ぎて、
少し落ち着いてきて周りが見えるようになった時期。
彼らなりの問題意識や、悩みも出てくる時期でもあります。

どんどん守備範囲を広げ、悩みや葛藤を乗り越えて、
大きく育って欲しいなあ・・・となんだか母のような気持ちに
なるのでした。
posted by nyoro at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする