2007年12月30日

今年の総括をしてみる

2007年もそろそろ終わりに近づいてきました。
もしかするとPCを立ち上げるのは今年最後になるかもしれないので
今年の総括をしてみたいと思います。


一言で言えば、今年は

目標に近づくため努力し、成果を出した年

と言えるかなと思います。


これを書く前に、今年のニュースを洗い出してみたら、12件出ました。
うち公開するのははばかられるものを除いた7件について、
総括してみたいと思います。


1.キャリアカウンセラー資格取得

やっぱり今年の筆頭はこれでしょう!
昨年の今頃は、この勉強を始めることに決めたものの
「本当にやれるのかな〜」と半信半疑でした。
でも実際に3ヶ月の講座に通って試験に合格したわけです。
士業などに比べたら難しい試験ではないですが、自分の今後に
つながる試験でもあり、達成したことには違いありません。

ここでとても有意義な出会いもあり、本当に良かったと思います。


2.娘が幼稚園に入園

一見単なるプライベートなことですが、働く母親としては
これはとってもインパクトのある出来事でした!

我が家の(正確には夫の)勤務形態では娘は認可保育園には入れない、
いわゆる待機児童となることが分かったため無認可保育園に入れ、
4歳になったのを期に幼稚園に入れたのです。

しかし、想定してはいましたが共働きで幼稚園は本当に厳しい!
毎日の送り迎えに加えて当番や係もあり(私は納涼祭係でした)、
私の母の協力を得て、何とか回している状態です。

でも、娘が本当に幼稚園を気に入って、毎日楽しく通っているので
決心して良かったと思っています。

残念なのは、私が働いているので、お母さん同士の交流をほとんど
持てないこと。でもあまり深入りしてもそれはそれで大変そうなので、
これはこれでいいかなと思っています。


3.セルフコーチング・アファーメーションの実践

昨年の12月から、「いっしょにIKUJI」という企画に参加して、
セルフコーチングをこのブログ上で行いました。

予定よりも1ヶ月遅れになったけれど、皆続々と終了。
一人だったら絶対にくじけたと思いますが、一人じゃなかったから
頑張れました。
メンバーの方々とも良い関係ができました。
先日は、忘年会もやりましたよ!

実際、このコーチングをやってみて、自分の考え方の悪い部分が
変わったり、変わるまではまだ行かないけれども悪い方向に
行きそうな時に「あ、今は悪いほうに向かってる」と気づいて
軌道修正をかけたりすることができるようになりました。

やってみて終わりではなく、定期的に見返して復習し、何度も何度も
自分の中にインプットすることが大事なんだなと思います。

そして、アファーメーションも続けています。
ゆっくり、だけど確実に私の中の何かが変わってきています。


4.ボイストレーニング開始

自分の声の出し方が嫌いで、肉体的にも辛くてすぐ喉をつぶして
しまうため、ずっとやりたいと思っていたボイストレーニングを
やっと始めることができました。

今は5ヶ月経ちましたが、効果は徐々に出てきていますよ!
冬は鼻が詰まりやすいので、いい声を出しにくいのが難ですが・・・


5.セミナーのメンターを務める

この記事で書いたように、以前通ったセミナーのメンターを
させていただき、先週終了したところです。

キャリアカウンセラーとしての訓練機会を求めてのものでしたが
正直なところ、物理的・精神的に大変な面もありました。
自分の未熟さをひしひしと思い知らされることにもなりました。
(反省する機会が多かった分、訓練にはなったのだと思います)

でも、同じ場にいても立場が違うとこんなにも見えるものが違うのか、
と驚くことも多く、大変ためになる機会でもありました。
最後には主催会社の社長様(有名な方です!)と直接お話する
機会にも恵まれ、いい1年の締めくくりになりました。


6.貯蓄の見直し

結構今まで貯金はしてきたほうですが、その時その時のブームに
踊らされて、あまり投機的商品には手を出さないものの、
今となってはいまいちな商品ばかりだったんです。

今回、よいファイナンシャルプランナーさんに出会えたため
お力をお借りして全面的に貯蓄計画を見直しました。
すでに成果が出始めていてびっくりです。今まで損してました(笑)
やはり餅は餅屋、知識のいることはプロの力を借りるべきだと
改めて思いましたね。


7.電子ピアノを買ってピアノ再開

私の個人的なこととしては、これが一番嬉しかったなあ。
お正月があけて間もない頃に新春セールにて電子ピアノを購入。
先生につくことは、諸般の事情で今年は見送ったのですが、
弾いたことのなかった曲を続々開拓しています。

若い頃と違って(泣)、ちょっと練習をサボると指が全然動かなく
なるのが難ではありますが、好きなドビュッシーの「月の光」を
弾けるようになったのが嬉しいです。
現在はショパンの「革命のエチュード」に挑戦中。


---


こんなところが今年の総括です。
なかなか盛りだくさんの1年だったなあと思いますが、
自分のやりたいことを色々とできて有意義な年でした。

で、今年の最初の日記を見てみたら、こんな目標を立てて
いたのに気づきましたよ!!

・昨年は、広く浅く自己啓発をしていたので、
 今年は自分が目指す分野にフォーカスを当てて、
 昨年より「狭く深く」勉強を続ける。
 (狭くしたくはないんですが、時間は限られているので)
・上記について、勉強だけでなく実地の機会を持てるようにし、
 来年につながる活動をする。
・プライベートも大切にし、仕事に比重が偏らないようにする。
・ピアノを再開する。



なななんと、達成してます!! 

自分でもびっくりだー。
やはり宣言することって大切ですね!


来年の目標も、達成するために投稿したいと思います。
ただし来年になってからね〜。
(まだ頭の中でまとまっていない、というのが正しい笑)


それでは皆様、よいお年をお迎えください!


 
 
posted by nyoro at 00:13| Comment(3) | TrackBack(1) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月24日

「シーラという子」「タイガーと呼ばれた子」 トリイ・ヘイデン

シーラという子―虐待されたある少女の物語 
「シーラという子―虐待されたある少女の物語」

タイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語 
「タイガーと呼ばれた子―愛に飢えたある少女の物語」

障害児教育の専門家である著者がシーラと言う女の子についての
記録として書いた本です。

「シーラという子」では、6歳でありながら年下の男の子を
焼き殺そうとした罪の咎で、精神病院のベッドが空くまでの条件で
著者のクラスに来た被虐待児シーラが、著者とのふれあいや教育に
よって開花していく様が書かれています。

「タイガーと呼ばれた子」は、その後7年後に再会したシーラの変化に
驚き翻弄される著者の姿を描いています。


日本でも、児童虐待、ワーキングプアなど様々な問題がありますが、
犠牲になるのはいつも子ども というところにやるせなさを感じます。

子どもは環境によって作られるのだ、
その環境を与えてやるのは大人の責任なのだ、

ということをつくづく思い知らされます。


であると同時に、子どもにそういう環境を与えてしまっている大人も
好きでそうしていると言うよりは、何かしらの問題を自分自身が
抱えていて、それを解決できないでいる
 からこそ結果的に子どもに
悪い影響を与えてしまっているのだ、ということも真実です。


教師や心理学者などは、彼らの抱えている問題に対して手助けしたり
診断したり治療したり、ということはできるかもしれません。
でも、家に帰したらまた同じことが待っている、と分かっていても
帰さざるを得ないのです。

よほどのことがなければ、家族の問題と言うのは家庭の中で解決の
主導権を持つもの
であり、なかなか他人は踏み込むことが難しいです。


また、家族は永続的に関係が存在するわけですが、他人がそこまで
長期にわたって関わり続けることも現実としては難しいです。


現在の日本では、児童虐待の通報義務が課されたり、児童相談所の
権限が強化されたりしてきてはいます。
少しずつ、社会の意識も変わり、表に出てこなかった児童虐待が
だんだん公に出て来やすくなっているのは進歩だとは思います。
(ほんの10年前には、「日本には性的虐待がない」と国際学会で
語った精神科医がいるというのですから驚きです)
でもまだまだ子どもたちを救えていないとも感じます。


私も人の子の親として、こういう問題は本当に人事ではないのですが
それでもよそ様のお子さんにいったい何ができるのだろう? と思うと
暗澹たる気持ちになります。


以前、近所のマンションで虐待と思しき子どもの泣き声と訴える声が
長時間続き、たまりかねて警察に通報したことがあります。

正直本当に虐待かどうかは分からないし、かなり迷ったのですが、
子どもの泣き声がこれだけの時間続くと言うこと自体がおかしい、と
いう思いが決心させました(結構勇気が要りました)。


結局どこの家か特定できなかったのですが、警察の方からは
「これからもこういうことがあったら110番してくださいね」
言っていただけたので、間違ったことはしなかったんだなと
思えました。
(他人でも虐待を発見した場合には通報義務があります)

家庭のことは家庭に任せるのが本来だとは思いますが、家庭そのものが
機能しなくなっている現代においては、ある種の「おせっかい」も
あえてする必要があるのかもしれません。


それはまたなかなか骨の折れることではありますが、自分ができること、
自分が今するべきだと思えることについては、物怖じせずにして
いきたいと思いました。
子どもを一人でも救うために。

posted by nyoro at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

起きつつある変化

最近落ち着かない毎日を送っている理由のひとつに、
仕事上の変化が訪れようとしている、ということがあります。


今はまだ確定していないのではっきり書けないのですが、
来年は私の目指す方向に近づくための、いい修行の年になりそうです。
昨年あたりから種を蒔いてきたことが、やっと少し形になりそうな
気がしています。


後から、「結果的にあの時変化があった」ことに気づくことも
ありますが、今、自分に変化が起きつつあるその瞬間瞬間を
味わっているという体験も、そうそうしょっちゅうあることでは
ありません。
なので今は、落ち着かないながらも次のミッションに向けて
武者震いしつつ、準備を進めているところです。


これだけでは何がなんだか分かりませんね。すみません。
確定したら、またお知らせできると思います。

今日はこれにて。

 
 

posted by nyoro at 21:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

「斉藤さん」 小田ゆうあ

斉藤さん 1 (1) (オフィスユーコミックス)


最近あまり難しいことを考えられなくて本の紹介もしておりませんが
今日は今気に入っているマンガのご紹介です。
現在は3巻まで発売中。


斉藤さんは一児の母ですが、非常に強い正義感を持っていて
悪いことは悪い、おかしいことはおかしい、とはっきり言える人。

はっきり言い過ぎて暴力を振るわれてしまったりしても、
それであきらめるのではなく、護身術を習ってまで貫こうとする。
周囲からうっとうしがられて孤立することもあるけれど、
それでも貫こうとする。


「斉藤さん怖くないの?」と幼稚園の同級生のママに聞かれ、
彼女はこう答えます。


「怖いわよ。でもそのままおいとくほうがずっと怖いよ。
 悪いことを悪いと思えない人をほっとくほうが怖い。
 そんな人たちばっかの社会が自分の子どもの未来だなんて、怖い」



今、日和見な人が増えている中で、これだけはっきり言えるのは
すばらしい。
本当は自分も言いたい、でも勇気がない。危ない目に遭いたくない。
面倒なことに巻き込まれたくない。
私も含め、そう思って言えないでいる人は多いと思います。

でも、本当は言いたい。
その思いを、斉藤さんは代弁してくれているのだと感じます。


私も、一個人として、一社会人として、幼稚園児の母として、
血管がぶちきれそうな思いをすることもあります。
そういう時にわりと注意をしたりしていた時期がありましたが、
未熟ゆえうまく注意できなくて口論になってしまったりすることもあり
最近はあきらめてしまっていました。


でも、本当はおかしいことはおかしいと言いたいんだよなあ。
娘の未来のためにも、あきらめたくないんだよなあ。
うまく言えるようになりたいなあ。そう思います。


ちなみにドラマ化されるみたいですね。見てみようかな。

 
 
posted by nyoro at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月05日

体験談を求める人たち

先だって行われたトライアル研修は、若干のトラブルはあったものの
成功裏に終わったと言えるでしょう。


今回の研修は、8割くらいが演習(個人演習+グループ討論+発表)で
残り2割が講義でした。
講義よりも演習が多いほうが研修としては効果があるし、受講生からも
好評であることが多いので、研修の構成としては良かったのだと
思っています。


しかし、アンケートを読む限り、若干の違和感を感じずにはいられま
せんでした。
というのは、「体験談をもっと聞きたかった」といった論調のものが
多かったからなんです。
(私からすれば、講師の方は講義の時間を削ってまで体験談を十分に
お話してくださいましたよ。それにも関わらず、ということです)


もちろん、経験豊富な講師や、全く違った業務をしている他の受講生と
議論することで、自分の視野が広がることは間違いないです。
それは否定しません。


ただ、講義の部分でもかなり重要な方法論やエッセンスが説明されて
いたのですが、そういった部分に対する興味と言うのがほとんど感じ
られないのです。
本来知っているべき知識を知ろう、という意思が感じられない。
それよりも、やたら人の経験談ばかりを聴きたがる。
そんな風に感じられました。


正直、経験談「だけ」を聴きたいなら、研修じゃなくてもいいんじゃ
ないの?と私は思ってしまうわけです。
そんなのは、周りにいる20年選手くらいの先輩や上司をつかまえて
話を聞けばいろいろ出てくるはずではないですか?


それが、まるで飢えた狼のように「体験談、体験談」と言っている
様子を見ると、ちょっと度を過ぎているようにも感じられて、
普段そういう機会ってなかなかないのかなあ?
「OJTの崩壊」とか「コミュニケーションの衰退」なんて言葉と
もしかしてつながってたりするのかなあ、と思ってしまったのです。



むろん、昨今の短納期・低コスト化などを受けて、現場の技術者たちに
対するプレッシャーは強くなる一方です。
しかも、こういったエンタープライズ系システムを扱う会社では、
類似事例はあっても全く同じケースはなく、「こうすれば絶対いける」
というものもない訳で、そこを救えるのは先達の体験談なのかも
しれませんけれど。


単に私が飛躍して考えすぎているだけならいいのですが。
机上の知識だけに囚われすぎることもなく、経験談だけに偏ることもなく、
バランスの取れた知識を持つ技術者になってもらいたいなあというのが
私の願うところですので。
 
 
posted by nyoro at 21:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

人財育成について考える(5) 〜組織と教育〜

ちょっと最近プライベートでバタバタしてまして、間が空いて
しまいました。

そんなところに、友人から教育と経営、組織の関係性について
考えを聞かせてくれという話があり、そこで書いたメールの返信を
こちらにも残しておこうかと思います。

前に書いたことと重複している部分もあるかと思いますが、
それはそれだけ強く思っていると言うことで。



教育は当然企業の戦略とリンクしているので、まず戦略がちゃんと
あってそのためにどういう人材がどれくらい必要なのか
、という点を
きちんと企業が認識しないと、だた漫然と研修をしてもだめなのだと
思います。

当社もそういう傾向がなきにしもあらずなんですが、まずそこで
つまづいている企業は結構あるのでは?という気がしています。


また、教育と言うのは数字では測れない部分が大きいなと思います。
利益については、それぞれ四半期、半期、通期などでいくら、と
目標を決めてそれに向かって・・・という形になると思いますが、
教育はもっとロングスパンで考えなくてはいけなくて、そういう
意味ではすぐに売り上げに反映させるというのは難しいのではないかと
思うし、売り上げが上がったのは研修のおかげだとも言い切れない
という部分があります。


そういう意味で、費用対効果を数字で測定するのは結構難しいかなと。
(ROIとか?何か計算方法があるのかもしれませんが、そこは不勉強で
分かりません。本来測定すべきものなのかもしれないし)


3年くらい経って振り返って、会社の風土が良くなってきたなとか、
社員のスキルが上がってきたなとか思えれば、それで成功と言うか。
もちろん、始めるときに「3年後にこうなっていたい」という青写真は
必要ですが。


もうひとつ、教育は「投資」であるという考え方を
企業がどのくらい納得して受け入れられるかです。

投資っていうものは、必ずリターンがあるとは限らないけれど、
将来のためにやっておかないといけないこと
だと思います。


さんざんお金をかけて教育したけどやめられてしまった、なんて話も
ざらにあるわけですが、だからやらないと言うわけには行かないのが
教育=投資なのだと。


当社の社長が言っていた言葉でなるほどと思ったのが、
「イチローですら10割打者ではない」
と言う言葉。だからムダになることを覚悟の上であれこれ手を打って
いかないといけない、という意味です。
会社としての施策にはこういった要素が多いと思いますが、まさに
これが教育にも当てはまるなあと言う気がします。


ただ、もうひとつ数字の面で考えておかないといけないのが、
研修を受けさせると言うことは、研修の費用がかかるだけではなく、
その時間にその社員が稼いでいるはずの利益がマイナスになる
ということです。

ですから、現場にとっては研修は「よけいなこと」と取られる場合も
多いです。
そこをいかに、現場に損をさせない形で担保してあげられるかは
会社の責任だと思います。
研修費用を現場持ちではなく人事で負担するとか、研修を受けた時間数
を評価に反映するとか、でしょうか。

「研修を受けること」が、社員にとってプラスに働くように持って
行かないと、なかなか研修を積極的に受けようと言う風土にはならない。
そんな風に思っています。
 
 
posted by nyoro at 23:56| Comment(4) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする