2006年12月26日

世界史って面白い

一時期メディアで騒がれた、世界史未履修問題。
受験優先のカリキュラムだとか、そうしないと合格できない地方の高校とか、
そうせざるを得ない社会の問題だとか色々ありますが、
長期的に見て未履修の学生さんたちが一番可哀想なのは、
「世界史を学ぶひとつのチャンスを失った」ことなんじゃないかなあ、
と思ってます。


「授業で習ったって暗記ばかりでつまらない」とおっしゃる向きもありましょうが、
全部覚える必要はないと思うんですよ。
ただ、流れとして「この国ではこの時期こういうことがあって、
それは あの国のこの出来事につながっていく」みたいなことが分かると
面白いと思うんですね。


で、もし「あの時代のあの国は面白い」と思えれば、
市販の本とか、ネットで調べたりしていくと、もっともっと深く知ることができる。
そうすると、どんどん自分の世界も広がっていく。
世界史の授業って、そういうきっかけになると思うんです。


だから、そのきっかけを与えられるチャンスを得られなかったってことは
勿体無いことだなあ、と。


世界史は日本史に比べて範囲も時間軸も広大なので
受験科目としては敬遠されがちですが(私も受験は日本史)、
時間さえ取れれば もっと勉強したいなあ・・・と高校生当時思っていたのが
世界史でした。


なので、大人になってからは、面白そうな世界史関連の本を見つけると
わくわくしながら読んでいます。


特に私にとって新鮮なのは、西欧・アメリカ以外の視点で書かれたもの。
悲しいかな、私も日本人というか、やはり西欧やアメリカの視点で
ものを見るのが普通になってしまっている点、あると思うんですね。


でも、世界はアメリカ人だけのものじゃない。
9.11にしても、正当化するつもりは毛頭ありませんが、飛行機で突っ込んだ
彼らにも彼らの視点があった、ということだけは間違いないわけで。

ああ知らなんだこんな世界史

この本も、イスラム世界を中心とした世界史(と地理)について書かれています。
エデンの園はアルメニアにあった(という想定になっている)とか、
エジプトは実はとっても細長い国だった、とか、
髪の毛を剃られたら王の座を追われる国があった、とか。

世界って、本当に広いなあ・・・とつくづく思います。
そして、私たちがいかに一方からの視点でしか見ていない、ということも。


堅苦しい本ではなく、こういう小ネタが満載で、面白く読めました。
元バックパッカーの私としては「行きたーーーい!」と旅の虫が騒ぎ出します。


本が苦手なら、漫画でもいいと思うんですよね。
ベルサイユのばら   王家の紋章 あたりは基本(?)として、
天(そら)は赤い河のほとり   サラディナーサ なんかも好きですね。
漫画のほうが、あまり気負わず歴史を知ることができます。


お芝居なんかを観に行くのもいいですね。
私は東宝ものが好きですが、「レ・ミゼラブル」や「エリザベート」など。
映画なんて、それこそ挙げきれないくらい歴史物の宝庫。


あれ、趣味の話になってきちゃったな。


ま、私にしたって世界各国の歴史を整然と勉強しているわけじゃありません。
こんな風に、興味に任せてあれこれかじっているだけです。
それでも、「知ること」って面白いと思うんですね。


なので、残念なことに世界史を未履修のまま卒業してしまった元高校生たちには、
ぜひ何かの機会に、世界史に興味を持ってもらえたらな・・・と思います。
posted by nyoro at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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