私は素人ですし、すべての報道に目を通したわけでもありませんが、
一個人として思うところを書いてみます。
つい先日、4歳の娘がインフルエンザにかかり、高熱が出て
病院でタミフルを処方されました。
飲ませてびっくり。40度近い熱が、1時間で37度台まで
下がったのです。
苦しんでのた打ち回っていた娘が、短時間のうちに楽になって
行く様子を、目の前で見ていました。
そして、「これは飲ませるべきだ」と確信しました。
(べき、は言いすぎかもしれないけど、その時はそう思ったんです)
もし娘がまたインフルエンザにかかったら、また飲ませると思います。
今回問題になっている異常行動でお子さんを亡くされた方は
気の毒だと思いますし、そういう方は違う考えをお持ちかと思います。
(特に体の大きい10代についての話は一理あるとは思っています)
が、私自身は、薬には大なり小なり副作用はあるものなので、
薬を飲むという事はそもそもそのリスクを背負うことだと思っています。
タミフルのように効き目の強い薬であれば、その分副作用が
強く出ることも当然ありうるでしょう。
しかし、その強い薬で助かっている人がたくさんいるのも事実。
特に、小さい子やお年寄りは飲ませないことでインフルエンザ脳症
などになってしまえば、それこそ命に関わります。
「タミフルを飲まなくても、治るのが一日程度遅れるだけ」という見解を
どこかで読みましたが、その一日が危険なこともあると思うのです。
報道では政府や製薬会社の姿勢なども問われているようです。
因果関係を証明するのは難しいとは思います。
インフルエンザそのものでの幻覚や異常行動もあるので、
どちらが原因なのか分からないというのは、実際そうなんだろうとも
思います。
ただ、「だから大丈夫」とも言えないのですよね。
どうやってデータを取ったりするのかは分かりませんが、
販売する側、そしてそれを許可する政府は慎重になっていただきたい、
というのは私も思うところです。
それとは別に、いたずらに危険性のみをあおるような報道には
疑問を持っています。
この前見ていたテレビで、小児科でタミフルの処方を断る親の姿を
何人も映していましたが、処方を受けている人の方が多いんじゃ?
という感じを受けます。
(そもそもそういうシーンを映すってのはやらせっぽい)
劇的に効き目があるからこそ、タミフルがここまでメジャーになった
訳でしょうし。
小児科医が副作用の可能性を説明して、処方するか否かを患者
(の保護者)に選択させることはありだと思いますし、
患者の方にも断る権利はあるかと思いますが、みんながみんな
断っているように思わせる映像はいかがなものかと。
結局結論としては、月並みですが、患者側も賢くならないと
いけない、ということなんでしょうね。
正しい情報が必ずしも公にされているわけではないですが、
報道に踊らされず、いたずらに怖がらず、主体制を持って薬を
選べるようになるべきだ、と今回の件で痛感しました。
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私も、薬に副作用があるのは当然のことなので、そのメリットデメリット、
リスクのようなものを親がきちんと考え、判断しなくてはいけないと思います。
マスコミの、不安だけ煽ったり、批判できる所だけ批判してそれでおしまい、
みたいな姿勢には、私も、疑問を感じています。
情報を賢く得て、自己責任で選択していけるようになりたいと思います。
コメントありがとうございます。
特に子どもが病気の場合は、親の判断が重要に
なってきますからね、責任重大ですよね。