2007年07月30日

「個性を捨てろ!型にはまれ!」 三田紀房

個性を捨てろ!型にはまれ!


大人気コミック「ドラゴン桜」の作者が書いたビジネス書、です。

この人は、「ドラゴン桜」を書く時も計算ずくで書いたそうで
非常に卓越したビジネスの勘を持っているようです。
(直接会っていないので、いろいろなところで語られている作者像から
推測するしかないのですが)


まずタイトルが挑発的ですよね。
個性だのオンリーワンだの言われているこのご時世に、いったい何が
書いてあるんだろう?と興味を持って読みました。


いやあもう、膝を打ちまくりました。


最近は、自分勝手やわがままを個性と勘違いしている輩が多いですが、作者はばっさり。

「基本もできていないうちから個性もあったもんじゃない」

そして、本当に個性を身に着けたいのなら、まず先人たちの知恵や手法に
したがって(つまり、型にはまって)努力したほうが早い、と言っています。

いろいろなビジネス書で、「一から試行錯誤するよりも、先人のやり方を
真似したほうが早い」ということは言われていますが、それを
「型にはまれ」という表現にしたところが面白い!


そもそも日本人は、華道や茶道、剣道柔道合気道、と「型を極める」
ことは得意な民族のはず。
だったら、

徹底的に型にはまろう! 
そして型を覚えたその後で、型を破ればいい!



この順番が重要なんだな、と思いました。


普通のことを普通にできる、ということがまずは肝心。
それができないのに、それ以上のことなんてできるわけがない。
一足飛びではなく、一つ一つ普通のことをこなしていくうちに、
個性は自然とでてくるものだ。


文章も平易なので、若い人にぜひ読んでみてもらいたいですね。
自分とは?個性とは?と悩んでいる人には、よい指南書になると思います。
posted by nyoro at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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