
ちょうど今映画が上映されているので、そちらをご覧になった方も
いらっしゃるかと思います。私も観てきました。
会場の客層は高齢者が多いように思いましたが、私はこの作品は
若い人にもっと知ってもらいたいと思います。
原作は漫画です。広島の原爆がテーマです。
数年前に「薄い本だけど、中身がものすごく濃い」という話を聞いて
本屋さんに行きました。
手にとってみると、本当に薄い。正直これで800円は高いのでは?と
一瞬思ったほどです。
でも、読んでみると800円では安すぎると思えるほどの衝撃がありました。
「誰かに死ねばいいと思われた」ことと、生き残った罪悪感。
家族が次々と原爆症(と思われる原因)で死んでいく辛さ。
何年、何十年もたってから発症してしまう残酷な運命。
そして、現代でもなお偏見にさらされている被爆二世、三世。
登場人物のさまざまな想いが伝わってきます。
こんな想いがあるのか。私は知らなかったし、想像力もなかった。
決して、声高に反戦を謳っているわけではありません。
絵柄もほのぼのとしています。でもその中に、実は強いメッセージが
こめられています。
決して、「しょうがなかった」ことなんかではない。
こういう現実を知らないということそのものが罪なのではないかと感じます。
少なくとも私は、知らないままでいるよりも知ってよかったと思っています。
そしてこの本は、一度読んだだけでは分からなくても、何度も読み返すうちに
分かってくることも沢山あります。味わい深い物語です。
映画のほうは、若干ニュアンスが違うように感じた面もありますが、
こちらも被爆者の方々が描かれた絵を使っていたり、映画ならではの
画像や音声で訴えてくるものがありました。
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