ジャーナリストの福沢恵子さんと、経済評論家の勝間和代さんの共著です。
この本は、「キャリアアップをめざしながらも、なかなかチャンスに
恵まれない女性」を読者ターゲットに想定して書かれています。
(むろん、それ以外の方にも参考になります)
会社には「ホンネとタテマエ」があり、「タテマエ」を信じて行動して
いると、うまくいかないことが多々ありますよね。
例えば、こんな場面です。
・男性だったら正論だと思っていてもあえて言わないのに、
女性はわざわざぶちかまして逆に顰蹙を買ってしまう時がある。
・男性はメンターやロールモデルとなりうる先輩がたくさんいるのに、
絶対数が少ない女性はそういった対象が物理的に見つけられず、
どう振舞うべきか悩んでも相談できる相手がいなかったりする。
・男性の中に女性一人だけのプロジェクトで、同じ仕事をしているのに
何だか自分だけが蚊帳の外に置かれているような気がして仕方がない。
こんなケース、珍しくないと思うんですよね。
そういう、「誰も面と向かっては教えてくれない」ホンネとは何なのか」
というところを、15の例で解説してくれています。
私自身、「あ、これもやっちゃってる・・・これも、これも」の連続で、
目からウロコが100枚くらい落ちました。
こういう時に、
意識的に周囲の状況を読み解く努力をする
ことと、このような本で、
男性社会のルールを学ぶ
ことによって、ビジネスの場でうまく渡っていけるようになるということです。
面白いなあと思ったのが、
「男性は子どものころからのチームスポーツでルールを学んで
いく。女性はチームスポーツにかかわることをそれほど奨励されず、
それが成長してビジネスの場において男性との大きな差につながる」
というくだりです。
スポーツ嫌いの男性も、チームスポーツが好きな女性もいますので、
必ず当てはまる訳ではないかもしれませんが、体育会系の人が就職活動で
よい成績を残すということと整合性がとれている主張のように思います。
会社組織において、うまくやっていきたいのに苦労している方、必読です!