2007年10月12日

人財育成について考える(2) 〜育成は時間がかかる!〜

今、会社で人財育成に関わっているわけですが、これってそんなに
簡単なことじゃないなあと思います。

まあ、当然ですよね。簡単に行ったら、世の中の会社はスバラシイ
会社員たちであふれているはず。


しかし、なかなかそうはいかないのが現実。

そもそも論として

会社が求める人材像

がはっきりしていなければ、どう育てていいのか分からない。
それ以外にも、

配属やローテーション、OJT
人事制度や給与制度、
キャリアプラン


という広い範囲で整合性を取って考えないとなかなかうまくいかない。


そうなると当然関係者も多くなる。
経営層は無論のこと、人事部門や企画部門、教育部門、
そしてもちろん現場の上長たち。


こういったステークホルダー間の意識がなかなか合わない。
利害関係が一致しないから。


忙しくて研修なんかにやれない、行かせても戻ってくれば元のまま。
ローテーションと言われたって、優秀な人材は出したくないから
いらない奴なら持って行っていいよ。



育成される本人たちも、

本当は自己研鑽もしたいけど、日々追われてそれどころじゃない。
この部署に5年もいるからいい加減出たいけど、出してもらえない。
研修に一所懸命出たって評価されないし、給料が上がるわけじゃない。



と、本当はこのままじゃいけないと思っていても、刹那的な方に
考えが行ってしまうんですね。


それは、まず利益を出さないといけないから。
利益が出たか出ないかは、少なくとも四半期単位で評価される。
でも、研修を受けたところで効果が出るのはいつ?
異動するにも、関係者の調整にものすごいエネルギーが要るし。


でもねえ、育成って時間がかかるものですよ。
そういう長期的な展望を無くしてしまったら、会社は、そして社会も
衰退していくだけではないですか?


ボランティアじゃないんだから、利益を出す必要があるのは分かる。
でも団塊の大量退職はもう始まっている。どんどんベテランが
抜ける中で、後を担う人たちを大事に育てなくていいんだろうか。


目の前のことだけを見ていたら、絶対後でしっぺ返しが来るぞ!

と強く思うのだけど。





posted by nyoro at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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