2007年10月20日

賞味期限はいらない。「野生の勘」を取り戻そう!

不二家やら、「白い恋人」やら「赤福」やら・・・
賞味期限の偽装や、期限切れ食品の再利用などのニュースが続いて
正直うんざりしています。

そもそも、「賞味期限」の設定に意味があるんでしょうか。
「賞味期限」っていうのは、ウィキペディアによれば

「加工食品を包装状態のまま所定の環境に置いた状態で、
製造者が安全性や味・風味等の品質が維持されると
保証する期限を示す日時である。

この表現の期限は、衛生面による問題よりも品質を問う部分に
依存する
ため、主に長期間衛生的に保存できる加工食品に
用いられる。製造日を含めて概ね5日以内に急速な品質の
低下が認められる食料品については、消費期限で表現される」


とあります。
つまり、衛生的に大丈夫かどうかってことではなく、
(それは消費期限のほうですね)
その企業による「品質保証」の意味合いが強い。


ってことは、賞味期限の改ざんをするってことは、
「いったん期限を切ったけど、実はまだまだ行けるんですよ〜
だからもう一度保証しますよ〜」ってことですか?

んなばかな。


今回の一連の事件は、そういった感覚が企業倫理としてどうなのだ、
ということを問うているのは自明です。
それは私も、企業としてきちんとしてもらいたいと思います。
品質保証に関わっている人間として、「保証」そのものが嘘っぱち、
っていうのはもう何を信じていいのか分からなくなりますから。


それはそれとして、消費者もカシコクならなくてはいけません。
今回の事件は、必要以上に衛生面にうるさくなりすぎた世の中への
警鐘とも言えなくはないでしょうか。
実際、これらの偽装商品を賞味期限後に食べて食中毒になった、
ということはそうそう起こってはいないと思われます。
つまり、品質保証としてはどうであれ、衛生問題としては「問題ない」
ということが言えるわけです。


我が家では、賞味期限切れの食品がゴロゴロしています。
私は、結婚前は賞味期限を気にする人間でしたが、結婚後は
賞味期限を全く気にしない夫の影響を受け、今では参考程度にしか
見なくなりました。


大丈夫かどうかは、自分の舌で判断するからです。

だって、もともと人間には、「食べてみて判断する」能力があるはずだから。




昔の狩猟時代とかには賞味期限なんて存在しなかったし
冷蔵庫のない時代に干物にするなど長期保存のための方策が
生まれました。
彼らは当然、食べてみて大丈夫かどうかを判断する「野生の勘」
を駆使していたはず。
だから現代でも、賞味期限にあまりこだわる必要はないのでは
ないでしょうか。


「鈍感力」を読んだ方もいらっしゃると思いますが
この中で、仲間と旅館に泊まって同じものを食べたのに、仲間が
みな下痢する中、自分だけ大丈夫だった男性の話が出てきます。


著者は、「彼はおそらく貧乏な家に育ち、悪くなったものも食べていた
おかげで菌に対する耐性が出来たのではないか」と推測しています。
私も、身近に似たような事例を見ており、この説に賛同します。


「抗菌」など、衛生的であることを喧伝する製品も多いですが、
過度な衛生感覚は人間の本来持つ耐性を退化させるだけです。


消費者は、「賞味期限」や「消費期限」などの与えられた情報を
過度に信じることなく、本来人間が動物として持っているはずの
「野生の勘」、つまり自分自身で判断する能力を取り戻し、
保持し続ける努力が必要ではないかと考えています。


皆さんも、賞味期限を過ぎたから捨てるのではなく、
自分の舌をもっと信じてみませんか?
posted by nyoro at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結婚していないけれど、私も自分で食べてみます。
あと、匂いとか(笑)
Posted by カフェ子 at 2007年10月21日 08:35
せぐっちです!コメントありがとうございました。私も日々のニュースに怒りを感じてばかりです。そしてもちろん野生派です、
Posted by せぐっち at 2007年10月21日 13:08
カフェ子さん

賛同ありがとう!そうそう、匂いも大事ですよね。
五感を大事にしようってことですよね。
Posted by nyoro at 2007年10月22日 22:56
せぐっちさん

「もちろん野性派」ってところに笑いました!
みんながそういう感覚を持っていれば、
このヘンな世の中も変わるんじゃ?
Posted by nyoro at 2007年10月22日 22:57
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