神戸大学大学院経営学研究科上林教授の、
人的資源管理についての講演がお目当てです。
内容はキャリアカウンセラーの講座で習ったことと重複している
部分もあり復習になったのですが、つくづく思ったことは
同じことでも、見る方向によって全く違った問題になるということ。
(先日の新聞読み比べの記事でも書きましたけど)
社員がどう経験を積むかということも、社員から見れば
個人のキャリアの問題ですし、企業側から見れば
「こういう人材が何人必要か、何人育てられるか」という
経営の問題。
私自身は、企業の教育部門に在籍していることもあり、
経営層の方針を現場に落としていく通過点に位置しています。
そういう意味では、経営側からの視点で見ていることが多いです。
(経営層の考え方を知るにはとても勉強になる立場です)
しかし同時に、現場で日々努力している社員ひとりひとりの
話を聴いてもいるわけで、その時は
「この人自身がよりよく職業人生を生きるためには」という
視点も必要。
社外の第三者として関わるカウンセラーと違って、
企業内にいる立場で社員と話すときは、社員の「個人の想い」
のみを掬い取るわけには行かないのが辛いところです。
自分は、いったいどちらの味方なのか?と感じたり。
いや、味方とか敵とかそういうことではないんだろうけどね。
そもそも「人的資源管理」なんて表現そのものが
企業から見た発想で、人をモノ扱いしているようにも
見えますよね〜。
そんなわけで、自分の立ち位置については、色々と
考えるところが多いです。
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