2008年08月20日

大野病院判決に思う

福島県の大野病院にて、帝王切開の妊婦が死亡し、
担当医が逮捕された事件の判決が出た。


無罪。


医療界は今日の判決を首を長くして待っていただろう。

医療界だけではない。ひとりの母親としても、
このような形で刑事介入があったことはとても違和感があり、
こんな風に医師を有罪にしてはいけない、と強く思う。


亡くなった妊婦さんとそのご遺族には本当にお気の毒だ。
彼らにしても、何も医師を逮捕して欲しかった訳ではなく、
本当のことを知りたかっただけなのではないかと思う。

そういう意味で、病院側に不手際があったのは確かかもしれない。


しかしやはり、それは医師を有罪にすれば良いということではない筈。


私は切迫早産を経験している。
私の娘は、医学の発達により救われ、この世に生を受けることができた。
正直、医学に助けられなかったら、生まれて来られない命だったのでは、と思う。


しかし、医学はどんなに発達しても万能ではないのだ。
現代でもお産は命がけであることには変わりなく、
妊産婦死亡率も決してゼロになることはない。
赤ん坊は常に何事もなく無事に生まれるとは限らない。


専門家である産科医であっても、すべてを予測するのは不可能。


そこに刑事介入してくるのはやはりおかしいと思わざるを得ないのだ。



この事件をきっかけに、産科医療事故の原因究明が
適切に行われるようになることを願う。


逮捕された医師の人生も大きく狂ってしまった。
逮捕後に生まれた、自分の子どもを取り上げることも出来なかったとのこと。


この事件が、彼の人生、産科医の方々の人生にどう影響してくるのか。
そして日本の産科医療はどうなって行くのだろうか。


誰にとってもマイナスな結果にはなって欲しくないと願っている。
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2008年07月03日

3線定期

おっと、お久しぶりになってしまいましたー。
今、仕事もプライベートも結構盛りだくさんなのですが、
いかんせんここに書けるようなネタがなかなかない・・・
ブログって意外と制約ありますからね。


で、最近知ったのですが、鉄道3線を1枚で乗れる定期
発売されているそうですね!
かくいう私も3線利用者。今は、suicaで自宅最寄り駅のJR駅から乗り、
私鉄と地下鉄(相互乗り入れ)は1枚の磁気定期券になっています。


この磁気定期券、最近では結構面倒。
もちろん、定期入れから出し入れしなくてはならないという面倒さも
ありますが、それだけじゃない。


というのは、私が乗り換える私鉄の駅は、自動改札機の半分くらいが
PASMO/suica専用になっていて、当然そこからは乗れないので
磁気定期券を使える改札機を目指すわけですが、
なんか配置が良くなくて、しかもPASMOやsuicaの人がわざわざ
磁気定期券の使える改札に並んだりしていて、すんなり通れないことが
結構あるんですねー。
なんでなんでしょう?せっかくPASMOやsuicaを使えるんだから
専用の改札機通ればいいのに!!と思わないでもありません。


そんなちょっとしたストレスを日々感じているので、3線定期の話は
私にとって福音!!と思いきや・・・
初回は新規扱いになるので、今の定期が切れる前日から当日しか買えません。

で、当社は最近、定期代の支給を3ヶ月から6ヶ月に変更したばかり。
そういや最近定期買ったような・・・と思い、確認してみると
期限は11月になっておりました〜。


というわけで、憧れの(?)3線定期はしばらくお預けになりそうです。
(いやべつに、払い戻しして早く買うって手もあるけどね〜)


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2008年03月27日

「ねんきん特別便」が来た

先週の話ですが、私にも来てしまいました。

「ねんきん特別便」。


今届いた人というのは、

「該当者不明の約5000万件の年金記録のうち、
コンピューター上の照合で持ち主がほぼ特定できた約1172万件」
(人数:年金受給者約300万人、現役加入者約730万人、計1030万人)



なんだそうですが。そうですが。


私の記録って怪しかったのーーーーーーー!?


ちなみに私は、新卒で入った会社に今もいるのですが、
途中半年ほど休職して海外に行っており、その期間は
厚生年金を脱退して国民年金に入り、復職後厚生年金に
再加入しています。

そこがちゃんと記録されていたので、OKの模様。


しかし、これが怪しい記録になってしまうとなると、
転職を何回もして現在はフリーランスと言う夫はどうなるんだ。
私よりもよっぽど怪しいじゃないかー。


事実、夫のねんきん特別便はまだ来ていないので、

「残る年金受給者と現役加入者約9500万人」

に入ってるってことだなー。
いずれは来るのだろうけど、いったいどんな内容で来るのやら。


この数値は朝日新聞(3/22付)の記事から拾ってきたものです。
最初は「自分の記録は怪しい?」と思ったものの、
この数字を見る限りでは、全然怪しくないほうの部類ってことですね。
「残る」人のほうがほとんどじゃないですか。


あれ、でも「該当者不明の5000万件の年金記録」に該当していたって
ことは、やっぱり怪しいのか?????
そもそも該当者不明の記録と該当しない人(ややこしいな〜)には
「ねんきん特別便」は来ないってことなんでしょうかね。
もーー分からん。


いやあ、でも来た瞬間はびっくりしましたよ、「ねんきん特別便」。
年金は期待できないと思いながらも月々高いお金が引かれていく
訳ですが、少しでもきちんと解明されて、もらうべき人がちゃんと
もらえるようになることを祈ります。






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2008年02月13日

技術者を育成して派遣する

前回から一週間空いてしまいました。
この理由の大半は、 「子どもの寝かしつけで自分も爆睡」というものです。

冬はね〜、あのあったかいお布団が鬼門なんですよ。
一旦入ってしまったら、子どもより先に自分が睡魔に襲われる。
それを防ぐためにわざと布団に入らなかったり、化粧を落とさずに
いたりして自分と闘っているわけですが、どうにも旗色が悪いです。


さて、今日は新聞で見た記事について。
人材派遣会社のパソナが「技術者になりたい人」を募集し
育成をして電機メーカーなどに派遣するコースを設けることにした、
というものです。


今回のコースはハードウェア方面の技術者が対象のようですが
IT企業に勤める私も感じるのが、新卒採用では

「理系の学生が取り合いになっている」

という事実。
当社の採用担当者も、理系学生獲得には苦労しているようです。
(当社は大手ではないので、やはり大手に持っていかれてしまうらしい)
当社では、文系でも研修するので大丈夫、といって文系学生も
採用しますが、ハードウェアになるとそうも言えないでしょう。

かといって、自社で教育するにも限度があります。
私が新人の頃に先輩に言われたことを思い出しました。

1年では赤字

3年でやっとトントン

5年経って稼ぎ出す


それくらい、人材に対する投資ってお金がかかるんですよね。
(むろん、この中に含まれるのは教育だけではありませんが)
だから3年以内に辞めるというのは、

会社に損だけさせて逃げる、

ということに他ならないんですよ〜。


で、話を戻しますが、今技術者って本当に足りないのです。
未経験者歓迎、とはいかない仕事でもありますので、
こういう企業が技術者を増やすための施策を打ってくれるというのは
有難い話ではあります。


以前、私の住む自治体でも、ソフトウェアの教育をして
システムエンジニアとしての就労支援をします、という取り組みを
しているという広告を見たことがあります。

ただ、そこから送り出される技術者のレベルが気になるところではあります。
こういう教育システムから優れたエンジニアが一定の割合で出てくる
ようになると、ひとつの道として確立するかもしれません。
そしてそれは、

新卒時に就職に失敗した人たちに対して、新たな道を開く

ことになるのかもしれませんね。

  






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2008年02月02日

タイホしちゃいました

昨夜、びっくりしたことがありました。

夫は仕事の飲み会で遅くなる予定でした。
実際0:30頃に「もうすぐ駅につく」とメールがあり、
じゃあもうすぐ帰ってくるなーと思っていましたが
帰ってこないまま1:30。

あれっ、おかしいなと思っているとメールが。

「痴漢を捕まえたので警察に協力してきます。
遅くなるので寝ててください」



ひゃ〜。
夫はこういうのほっとけない性質なんです。
というと聞こえはいいですが、いつか刺されるんじゃないか
気が気ではありません。

とりあえず痴漢をしたほうでなかったので安心して
寝ることにしましたが、なんか気になって熟睡できない。

うつらうつらしているうち、夫が帰ってきました。
なんと5:30。
今日が土曜日で予定もないので、そのままお昼まで
寝かせておきました。


さて、起きてきた夫に話を聞いてみたところ・・・


最寄り駅について、自転車で走っていたところ、前方に
人がうずくまっているのが見えた。
さらに近寄ってみると、女性の後ろから男が覆いかぶさっており、
女性が「やめて、離して」などと叫んでいる。

「何やってんだ!」と夫が叫ぶと男はいきなり逃げ出した。
夫はそのまま男を追いかけ、すったもんだした末つかまえて
近所の交番に突き出した。
そこには被害者の女性も来ていて、動転して泣きじゃくっていた。

隣の駅が警察署なので、そちらで調書を取らせて欲しいとのことで
移動し、色々聞かれ、現場に戻って実況見分もし、やっと
開放されたのが5時過ぎだったとのこと。


とまあ、かいつまんで書くとこんな感じですが、
夫自身打撲傷を負って今日も痛がっているし、
立件の期限が24時間とのことで夜中にも関わらず急いで
調書作成をする必要があったり、となかなか大変だったようです。
紹介はしませんが、新聞にも載ってました。


しかし、こんな経験めったにあるもんじゃございません。
今回の場合、逮捕したのは夫ということになるそうでございます。
民間逮捕って奴ですね・・・私はこの言葉は「生徒諸君!」で
覚えましたが、まさか夫がそんなことをすることになるとは)


夫は刑事さんと冗談を言い合ったり、裏話を色々と聞くことも
できたようで、結構面白がっていました。
犯人がナイフなどを持っていなくて本当に良かったと思います。


それにしても、夫が一番ガッカリしたのは、
犯人を追いかけている最中、周りに何人か人がいたのにも関わらず
誰も加勢してくれなかったことだそうですよ・・・。


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2007年10月20日

賞味期限はいらない。「野生の勘」を取り戻そう!

不二家やら、「白い恋人」やら「赤福」やら・・・
賞味期限の偽装や、期限切れ食品の再利用などのニュースが続いて
正直うんざりしています。

そもそも、「賞味期限」の設定に意味があるんでしょうか。
「賞味期限」っていうのは、ウィキペディアによれば

「加工食品を包装状態のまま所定の環境に置いた状態で、
製造者が安全性や味・風味等の品質が維持されると
保証する期限を示す日時である。

この表現の期限は、衛生面による問題よりも品質を問う部分に
依存する
ため、主に長期間衛生的に保存できる加工食品に
用いられる。製造日を含めて概ね5日以内に急速な品質の
低下が認められる食料品については、消費期限で表現される」


とあります。
つまり、衛生的に大丈夫かどうかってことではなく、
(それは消費期限のほうですね)
その企業による「品質保証」の意味合いが強い。


ってことは、賞味期限の改ざんをするってことは、
「いったん期限を切ったけど、実はまだまだ行けるんですよ〜
だからもう一度保証しますよ〜」ってことですか?

んなばかな。


今回の一連の事件は、そういった感覚が企業倫理としてどうなのだ、
ということを問うているのは自明です。
それは私も、企業としてきちんとしてもらいたいと思います。
品質保証に関わっている人間として、「保証」そのものが嘘っぱち、
っていうのはもう何を信じていいのか分からなくなりますから。


それはそれとして、消費者もカシコクならなくてはいけません。
今回の事件は、必要以上に衛生面にうるさくなりすぎた世の中への
警鐘とも言えなくはないでしょうか。
実際、これらの偽装商品を賞味期限後に食べて食中毒になった、
ということはそうそう起こってはいないと思われます。
つまり、品質保証としてはどうであれ、衛生問題としては「問題ない」
ということが言えるわけです。


我が家では、賞味期限切れの食品がゴロゴロしています。
私は、結婚前は賞味期限を気にする人間でしたが、結婚後は
賞味期限を全く気にしない夫の影響を受け、今では参考程度にしか
見なくなりました。


大丈夫かどうかは、自分の舌で判断するからです。

だって、もともと人間には、「食べてみて判断する」能力があるはずだから。




昔の狩猟時代とかには賞味期限なんて存在しなかったし
冷蔵庫のない時代に干物にするなど長期保存のための方策が
生まれました。
彼らは当然、食べてみて大丈夫かどうかを判断する「野生の勘」
を駆使していたはず。
だから現代でも、賞味期限にあまりこだわる必要はないのでは
ないでしょうか。


「鈍感力」を読んだ方もいらっしゃると思いますが
この中で、仲間と旅館に泊まって同じものを食べたのに、仲間が
みな下痢する中、自分だけ大丈夫だった男性の話が出てきます。


著者は、「彼はおそらく貧乏な家に育ち、悪くなったものも食べていた
おかげで菌に対する耐性が出来たのではないか」と推測しています。
私も、身近に似たような事例を見ており、この説に賛同します。


「抗菌」など、衛生的であることを喧伝する製品も多いですが、
過度な衛生感覚は人間の本来持つ耐性を退化させるだけです。


消費者は、「賞味期限」や「消費期限」などの与えられた情報を
過度に信じることなく、本来人間が動物として持っているはずの
「野生の勘」、つまり自分自身で判断する能力を取り戻し、
保持し続ける努力が必要ではないかと考えています。


皆さんも、賞味期限を過ぎたから捨てるのではなく、
自分の舌をもっと信じてみませんか?
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2007年09月18日

保育料未納報道

保育園に子どもを通わせている家庭の保育料不払いについて
しばらく前から話題になっているが、どうにも腑に落ちない。

○収入が少なく、払えない家庭
○収入はあるのに、払わない家庭


の2パターンがある訳だが、この二つは分けて考えるべきだろう。

「収入が少なく、払えない家庭」については、母子家庭などに多いようだ。
母親のパート収入だけではとても払えず、児童手当が出たら払える、など。
兄弟が多く、教育費で家計を圧迫しているケースもあるだろう。
こういう家庭は、何としても子どもを保育園に預けて働かなければ
生活もたちゆかない訳で、分納、後納などのシステムが働けば良いのでは、
と考える。


一方、「モラルがない」と批判されている「収入はあるのに、払わない家庭」。
そもそも、こういう家庭は福祉で保護するべき家庭なのだろうか?


かつて娘を保育園に入れようとした頃、夫は病気で休職しており、
私が何としても復帰しなくては生活が成り立たない状態だった。
それにも関わらず、話をしにいった役所の職員は、
「ご主人が家にいらっしゃるならお子さんの面倒を見られますよね」
と言い放った。
病人だよ?仕事ができなくて休職している人間が、子育てならできるって?

その後、夫が退職して自営業になったところ、今度は
「ご両親が外で働いているご家庭が最優先です」
と言われ、結局認可保育園には入れないということだけがはっきりした。
(結果、娘は無認可保育園に入れ、今年からは幼稚園に通っている。
結果的には満足しているけれど、この経緯には今でも腹が立っている)


上記のような状態は、「保育に欠ける状態」ではないのか?
マンションや車のローンに追われて保育料を払わない世帯よりも、
保育を受ける価値が低いと?


うちの娘が通う幼稚園は、2ヶ月滞納すると強制退園になる。
学校法人である幼稚園と違って保育園は福祉施設だから、そういう訳にも
行かないということだろうか。


児童福祉法に、
「保護者から申し込みがあったときは、児童を保育所で保育
しなければならない」

という規定があるから、保育料を払わなくても退園させられないという。
(滞納が続けば退園という誓約書を書かせる自治体もあるようだが)

じゃあ、うちの娘を入れてくれなかったのは法律違反ではないのか?
この矛盾はいったい何なんだ。


国民年金の滞納などと同列に論じられて「滞納率が低いだけまだいい」
みたいな話もあるが、
20歳以上の国民すべてに納付義務があるものと、選抜された家庭だけが
義務を果たさずに福祉の恩恵を享受しているというのはまた話が違うと思う。


こういった報道がされるたびに、
「うちはちゃんと払うからうちの子を入れてくれ!」
と叫びながら、高い無認可保育園代やベビーシッター代を払っている
家庭はとーーーっても多いと思う。

いくら児童福祉法の規定があるからと言って、払わない家庭が他の家庭より
優先されて入所しているからには、やはりこのままではあまりに不公平すぎやしないだろうか。
ぜひとも徴収を強化していただきたいものである。







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2007年08月08日

「支える」って?

よく、年金問題などで、「二人で高齢者一人を支えるようになる」
などと言う表現が使われていますが、「支える」っていったい何でしょう?
そんな漠然とした表現を使っているから分からないのではないか、
とも思います。

今、一人暮らしをしている認知症の祖母がいます。徘徊がひどくなり、
そのたび隣家に住む両親は走り回っています。警察ともすっかりおなじみに
なってしまいました。体は丈夫なため動き回れるのが逆に災いしてしまっています。

火事でも起こされたら困るので、両親は同居を何度も提案しているのですが、
本人は頑として首を縦に振らないそうです。自分は自立してちゃんとやっている、
という認識なのです。周りからはとてもそうは見えないのに。
(実際報道される火事のうち、認知症のお年寄りによる火の不始末って
結構多いらしいです。原因は伏せられていますが)


「施設に入れれば」なんて口では簡単に言えますが、実現するのはそんなに
簡単じゃないですね。
3年から5年待ち、入れても高額、そして本人は入らないと言い張って暴れる。
体が丈夫なだけに、病院に連れて行くのさえあの手この手を使って失敗ばかり。
民生委員さんや、かつては信頼していた牧師さんや税理士さんも追い返してしまう。
こんな状況を見るにつけ、それはかなりハードルの高いことなのだ、と
いうことが実感として分かります。


この姿はもしかすると数年後あるいは数十年後の両親と自分の姿かもしれない。
高齢社会というのは、こういった問題に日常的に振り回されることが
当たり前のようになる、という社会なのではないでしょうか。

振り回される、という表現に嫌悪感をもたれた方もいらっしゃるかも
しれませんが、「支える」なんてきれいな言葉じゃすまない現実が
そこにはあります。

介護のために仕事を辞めざるを得なくなったり、引っ越したり、そういう人は
今でもいます。もしかすると今後は、そういう問題が無い人のほうが
希少価値になるのかもしれない。
介護中心の社会になっていってしまうのかもしれない。

コムスン問題を持ち出すまでもなく、「支える」側のインフラはまだまだ
脆弱ですし、この待遇の悪さでは、「支える」側が耐え切れず、減っていって
しまうかもしれないのではないか。

また、「姥捨て山」のように、動けなくなった老親を捨てる、ということも
増加していくのではないか。

その時、社会は今までどおり回っていくのだろうか?
ぞっとするものを感じます。

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2007年07月30日

批判票の行方

一週間延期された参議院選挙、続々結果判明中。

この予想以上の民主圧勝ぶりは、自民への批判票であろうところは理解できる。

でも、こういう「逆風選挙」でうまくないなあと思うのは、特定の野党に票が集中しがちなこと。
下手をすると、少数派野党の票まで食ってしまう。
過去にもそれで悔しい思いをしたことがあった。


私は、「数の論理」がまかり通るのを防ぐためにも、他の野党ももっと
議席を獲得し、多様な視点から議論を闘わせるべきだと思っているので、
与党と筆頭野党だけでかなりの議席を埋めてしまうのは良しとしない。


そして今回も、そう考えて某政党およびその候補に投票したが、
またしても懸念していた結果になりそうだ。


しかし、期日前投票が好調との報道にも関わらず、
最終的な投票率はやはり低すぎ…。
(一応ここ何回かのうちでは良かったらしいが、それでも半分ちょっと)


ちょっと気になったのだが、漫画喫茶なんかで暮らしている人たちは、
きっと選挙はがきなんか届いてないだろう。
住民票がたとえば実家などにあればそちらに届いているだろうが、
まず彼らは投票できていない可能性が高い。

こういうところでも、ちゃんと対応すればいずれは支持者になるかも
知れない人たちを失っているんじゃないだろうか・・・。
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2007年07月23日

マタニティマークと想像力

最近、朝日新聞の声欄でマタニティマークに関する投稿を複数見ました。
電車内でマタニティマークをつけることについての投稿です。

投稿では、若い女性の無理解を嘆いていました。
(ケース1)
妊娠中の友人がマークをつけていたら、女子大生風二人組が
「あんなものをつけてまでアピールしたいのか」と笑っていた。
(ケース2)
マークをつけて席の前に立ったら、座っていた若い女性が
鼻で笑って眠りに入った。

どちらも、「自分が経験していないことに対する想像力の欠如」
問題だと感じます。

妊娠中の通勤を経験した私の感覚では、
「わざわざアピールしたいわけではない。でも危険だから、
自分と子どもを守るためにアピールする」という思いではないかと。

それを、逆にせせら笑うとは。

なんでそこで「辛いんだろうな、大変なんだろうな」と思えないの?
何年か後には、自分が世間の冷たさに愕然とすることになりますよ?


私自身の妊娠中は、マタニティマークは何かの雑誌の付録だかで初めて
お目見えした状態で、つけても分からないだろうなーと思ってあえて手に入れる
ことはしませんでした。
(今でも普及したとは言いがたいですが・・・)

でも、私はまだあまりお腹が目立たない頃からマタニティを着ていました。
昨今は妊婦が妊婦に見えないくらいおしゃれになって、マタニティらしくない
格好も珍しくないですが、私はあえておしゃれよりも、「記号」としての
妊婦スタイルを選んだのです。

だって、危険だから。

かなり体調も悪かったので、いつぶっ倒れるかひやひやし、
常にエチケット袋と乾燥梅干を持ち歩いていた当時。
朝早くの空いてる電車に乗るのも限度があるし、周りはみんな必死だから
妊婦だろうと構わず押してくるし。
(ちなみに一番怖かったのは、男性がよく持っているハードケースの角で
 押されることでした。
 目の前に背を向けて立っていた人がボストンバッグを背負おうとした時に
 直撃くらったこともありました。)


で、マタニティを着た結果どうだったか。
席を譲ってもらったことは1回だけでした。譲ってくれたのは30歳前後の
サラリーマンと思しき男性。おそらく奥さんが妊婦か、経験者なのかな〜と
考えました。

でも、席をゆずってもらえないにしても、7人がけのところに6人で座っていた
人たちが席を空けてくれたり、道をのろのろ歩いていると(速く歩けないので)
さりげなくよけてくれたりする人は結構いました。それだけでも助かったのは事実。

そういう意味でも、リスクヘッジとしてアピールは必要だと思います。
ましてや、お腹が大きくなる前の方が、妊婦さんとしてはよほど危ない状態なので。


それにしても。
今妊娠中として、マタニティマークが手に入ったらどうするかなあ?
正直迷うと思います。こんなこと言われるんじゃね。

一連の政治家の発言じゃないですが、一人ひとりが想像力をもっと持てれば、
と思います。そこから「思いやり」が生まれるのだと。
posted by nyoro at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

今度は防衛相辞任

長崎出身の久間防衛相が原爆投下を「しょうがない」と発言して辞任する
ことになったとか。


何だかもう、「またですか?」という気分にすらなってくる。
柳沢厚労相の「産む機械」発言といい、どうして日本の要職の方々は、
こんなに国民の神経を逆なでするのがお得意なんでしょうね。


いかに彼らが、国民というものを、国を動かすための駒としか見ていないか、
ということがよく分かります。


それにしても、今回はさすがに?辞任が早かったですね。
地元からまで突き上げられては、もうどうしようもなかったのでしょう。

それでも安部首相、最初は発言の責任は問わずに厳重注意で済ませるつもり
だったらしい。
どこまで身内に甘い首相なんでしょうか。
相次ぐ不祥事に、政権が音を立てて崩れていっているように見えるのは私だけ?


とはいえ、今回の辞任はあくまでも参議院選対策であって、本人が本当に
悪いと思って辞任しているようには思えないですね。
「失敗した、政党に迷惑をかけた」とは思ってるんでしょうけれど。
どこまでも国民を愚弄しています。


有権者の皆さん、今度の参院選はぜひとも
足を運びましょう。

こういう時の選挙は、参加しないと
もったいないですよ。



ちなみに安部首相、年金がらみの選挙のときは負け続けなんですってね。
結果が楽しみです。




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2007年05月30日

「京都の約束」−署名お願いします!

友人のブログで紹介されていたのを知りまして、私もご紹介します。

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これは、地球温暖化を食い止めるために、国に対して対策制度を
作ってもらうための署名運動です。


温暖化によって、地球がどうなるか、私たちの生活がどうなるか。
「南極の氷が解けて白熊が絶滅する」といったイメージはあっても、
今は、まだあまり実感を伴っていないかもしれません。


しかし、このまま放置していては、思ったよりも早く、破滅は
やってくるのだそうです。


それを少しでも食い止めるには、個人の努力だけでは足りない。


国としての対策を行ってもらうため、京都議定書を守るため、
10万人の署名を集めて国会議員に届け、今年中に国内対策の制度導入を
決定させることが、このプロジェクトの趣旨です。


ご賛同いただける方、ぜひ上記サイトにアクセスしていただき、
「お願いする」というところから署名(名前、都道府県)を
お願いいたします。

また、ご自分のブログやSNSの日記などで、広く宣伝していただき、
一人でも多くの方から署名をいただければと思います。
posted by nyoro at 22:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

子どもには罪はない

「300日問題」で無戸籍になっていた赤ちゃんの「一部」が
特例措置でやっと戸籍を手に入れたとのこと。
今回の措置は、一歩前進という気はするが、要件があまりにも
厳しくて、該当者が少ないのが悔しい。

戸籍が無ければ、法的にはその子は存在を認められない。
つまり、国民扱いされていない。
当然、国民が当然受けられるべきサービスが受けられない。

これは、人間の尊厳にかかわる問題だと思う。
離婚した、あるいはしようとしている相手の子にしときゃいいじゃん、
なんて訳にはいかないのだ。

もっともっと、救われる子を増やせないだろうか。
議論の過程で、「不倫を助長する」だの家族のあるべき姿だのという話が出たが、
どうしてそっちに話が行っちゃうんだ。今回の発端はそこじゃないはず。

生まれた子供には罪はないでしょう?
日本国民として、当然の権利を与えてやれないのか?


戸籍がもらえるから安心して不倫する、なんてこと普通考えますかね?
多くは「結果的にそうなった」だけなのでは?

また、離婚するくらいの夫婦なんだから、いろいろ事情があるわけで、
中にはDVにあって命からがら逃げてきた女性だっているんですよ。
(先の立てこもり事件でも、元奥さんは加害者のDVから逃げ出して
シェルター暮らしをしていたということだし)

そんな人が、やっと落ち着ける相手と出会って子どもができたとして、
誰が今更憎い男の戸籍に子どもを入れたいものか?
しかも、その男の子どもでもないのに。

憲法だって「基本的人権の尊重」って言ってるんだから、
もっと子どもの人権を考えて欲しいと切に願います。
それともまさか、そこについても改正(というか改悪)するつもりじゃ
ないでしょうね?>首相
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2007年05月17日

今度は荷物扱い!?そして・・・

今度は、バイク座席下に入れられた1歳児が死亡し、
遺体は山中に遺棄、という事件がありました。
抱っこしていては二人乗りができないからと座席下に入れ、
後で見たら死んでいたから棄ててきた。とのこと。


元バイク乗りの夫に、一歳児は座席下に入るのか、と聞いたら
丸まって押し込められれば入るだろう、とのこと。


・・・もう分からなくなってきますね。
自分の親にこんな扱いをされるくらいなら、少なくとも命は助かる
赤ちゃんポストに預けられた方がマシなんでしょうか。
(そもそものポストの設立経緯を考えると、このようなケースの子を
何とか救いたい、ということだったですし。この子は新生児ではないですが)


怖いのは、こういう常軌を逸した事件が続くことで、だんだん心が
麻痺してしまうこと。それだけは避けたい。慣れたくない。
社会の良心がなくなってしまったら、日本は終わると思うから。


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2007年05月16日

赤ちゃんポストに3歳児・・・

考えがまとまらないのだけど、どうにも気分が悪いです。


10日から運用が始まった、熊本市慈恵病院の「赤ちゃんポスト」こと
「こうのとりのゆりかご」。
初日に預けられたのは3歳の男児だった、という報道がありました。


いくら「目的外」とは言え、物理的に可能であればこういうことも
ありうるだろう、というのは容易に想像がつきます。


3歳って、言葉しゃべれるじゃないですか。
現に、自分の名前も言ったとか。両親の名前も言える子だっている。
自分の家族だって、もう分かっていますよ。戸籍だってあるのでは?
この子に虐待の形跡はないようですが・・・。


こういう子を預けて(というか棄てて)おしまい、でいいんですか?
いや、どうしてもいいとは思えない。
育てられないなら児童相談所とか乳児院に相談に行くべきではないですか。


この子は父親に連れられ、新幹線に乗ってきたとのこと。
旅行のつもりだったんでしょう。
それが父親に「ここで待ってろ」とか言われて、不安なままあの保育器に
寝ていたのでは。


同じ年頃の子を持つ親として、不快感で胸がいっぱい。


ただ、忘れちゃいけないのは、このポストがなくても、毎日のように
捨て子は発生している、という事実。
たまたまこのポストが話題になったから目を引いているけれど、
ほかにも可哀想な子はたくさんいます。
棄てられても、親に虐待され、殺されてしまうよりはマシなんだろうか。


この親は、赤ちゃんポストがなければ、子を棄てなかったのでしょうか?
それは分かりません。
ただ、赤ちゃんポストに子どもをおいてくるのは、ただ施設の前に
子どもを置き去りにするよりは、「誰かが世話してくれる」という
安心感を持つことができ、子を棄てる罪悪感は緩和されるのではないだろうか、
という気がしてなりません。
「罪に問われない」という前提で認可されているので尚更。


ちなみに、このポストの中においてあるのは母親宛の手紙だそうですが、
今回棄てていったのは父親なんですよね・・・。


親の名前が分かれば、親を捜索するんでしょうか?
これが許されてしまったら、良識を疑いますよ。
法律上のことも、もう一度見直した方がいいのではないでしょうか。


この子、どうなるんだろう。
親に棄てられた、ということを、この子は気づいているのでしょうか?
絶対トラウマになりますよね。
ただ施設にて世話をすればいい、という問題ではないと思いますが。


この子の今後が気になって仕方ありません。









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2007年05月14日

自転車の危険性

5/13の朝日新聞にあったこの記事。
自転車道、造り方を指南 事故減狙い警察庁・国交省


自動車と自転車、歩行者の区画を分けると言うのは
いい方向だと思います。「やっと!」って感じ。


以前ベルリンに行ったときに、道の一部の色が異なっていて、
私が気にせず歩いていたところ、後ろから来た自転車に
「ここは自転車用の道だから歩くな」と注意されました。
そのとき、「へえー!自転車と歩行者は通るところが別なのか」と
感心した記憶があります(無知・・・)。


翻って日本では、自転車が絡む事故が増えているとのこと。
実際、道を歩いていても危険な運転をしている自転車は多く、
(特に若者の携帯や信号無視、年配者の判断力の低下による
無謀運転などが多い気がします)危害を加えられそうになった
ことも増えています。


私の知人の夫さんは、道を歩いていて猛スピードの自転車に衝突され
脳を損傷したことで人が変わってしまい、
一生閉鎖病棟に隔離されることになってしまいました。


自転車は免許も要らないし、練習すれば子どもでも乗れると言う
ことで、気軽に考えている人が多いと思います。
しかし、これも自動車同様、容易に「走る凶器」になりうるでしょう。


また、「自転車は歩道を走るもの」という間違った認識を持っている
人が多いことによって、余計に自転車と歩行者の接触事故が
増えているのではないでしょうか?


実際、歩道を歩いていて後ろから来た自転車にベルをうるさいくらい
鳴らされたり、自転車で車道を走っていて、後ろから来た車から
「自転車は歩道を走れ!」と罵声を浴びせられたことがありますが、


あのー。


道路交通法では、「自転車は車道を走る」ってことになってますよ?
歩道を走っていいのは、例外的な場合だけなんですよ?



今回のような取り組みも歓迎ですが、すべての道路に自転車用道路を
設置できるわけでもないし、むしろ設置できないような狭い道のほうが
接触事故は起きやすいのではないかと思います。



なので、自転車の運転マナーの啓蒙も同時に進めていってほしいなあ、
と思います。
防犯登録時に、自動車みたいに講習を受けるとか、学校などで
(すでに行われているところもあるかもしれませんが)講習を行うとか。
いえ、講習以外にも手はあると思いますがね。
#夫などは、「自転車も免許制にしろ!」と息巻いています。


自転車用通路が増えるにはまだまだ時間がかかるでしょうし、
少なくとも自転車は車両であり、危険性の高いものである、という
認識をもっと広めていく必要があると思います。
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2007年05月04日

「安全なお産」って何だ?

4月に施行された改正医療法にて、「安全性の確保」を理由に、
助産所の開設要件が厳しくなりました。


これにより、年間1万人のお産が行われている助産所が、要件を
満たすための医療機関の嘱託先を確保できず、廃院に追い込まれる
ケースが増えそうだ、ということです。


また、先だってから報道されている、産科の廃止問題。
これも、例えば産科医の待遇を良くして人数を増やそう、という
方向ではなく、地域の基幹病院への産科の集約化、という方向に
進んでいるようです。


そして、福島の産科医逮捕事件(先月、第4回公判がありました)。
亡くなった方にはお気の毒だと思いますが、どんなに医学が発達しても
お産は決して100%安全ではなく、今でも「命がけ」であることは
間違いないんです。
その場で誠意を尽くしたものの救えなかった、しかしそのことで
医師個人を逮捕するのはいくら何でもやりすぎ、と当初から
思っています。
そして、この件で産科医の現場離れが一層加速していくであろうことは
素人であっても容易に考えつくことです。


国は一体何をしたいんだ?というクエスチョンマークが頭の中を
ずっと駆けめぐっています。
そりゃお産は安全に越したことはないですよ。誰だって、できるだけ
安全に産みたいですよ。


でもこの流れは、決して安全に産めるための流れになっていない、
とつくづく感じます。
むしろ、ちゃんと場所があれば安全に産める人まで、危険に落とし
入れていこうとしている、そんな印象があります。
どんどん産む場所が減っていく、ということに恐怖すら感じます。


だって、お腹に赤ちゃんが宿ったら、数ヶ月後には産まれちゃうんですよ?
ぐずぐずしていられないんです。
なのに産む場所は少なくなる一方。


地方では一番近い産院まで車で2時間とか、
妊娠3ヶ月で分娩予約をしないと予約が取れなくて
妊婦さんの間で競争になっているとか、


なんじゃそりゃ?って思うわけです。
後期になれば、2週に1回とか1週に1回とか、検診を受けないと
いけないんですよ。
いちいち往復4時間も車に揺られろと?
ちょっと心配なことが起こったら、すぐ近くの病院で診てもらいたいに
決まってるじゃないですか。
だいたい、その間に産気づいたらどうしてくれるっていうんですか。


そもそも、「正常なお産を正常にするためのプロセス」が、
安全に確保されなくなってきている、って言うこと自体を何とか
して欲しい。
これって、もう個々の施設や、医師個人ではどうしようもない
ところまで来てしまっていると思う。
燃え尽きて辞めていく医師が増えているのも、さもありなんだ。
国が法律を作ったのなら、それでも十分な施設を確保できるような
仕組みを作るのも国の仕事ではないのでしょうか?


こんな状態では、少子化はもっともっと進んでいくと思いますがね。
怖くて産めやしないから。
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2007年04月08日

選挙デーに考えた

今日は選挙デーでしたね。皆さん投票には行きましたか?
私は、必ず行くことにしています。過去に行かれなかったのは、
たまたまイギリスにいた時の1回のみ(長期につき不在者投票もできず)。


今日、私の自治体では、県知事、県会議員、市会議員と三種類の
選挙がありました。
事前に選挙公報を読み、頭を悩ませたところもあれば、すんなり
決めた候補者もありました。


投票は、民主主義国家の成人として、当然果たすべき義務でもあり、
権利でもあると考えています。
投票せずして、政治に文句を言う資格もないと思っています。
ごく普通の考え方だと思いますが、この近年の投票率の低さは何なのか。
投票権を当たり前に与えられた権利だと思ってはイケマセンよ!!


わりと少数派の候補に入れることが多いので、入れた人が
あんまり当選した試しがないのが悲しいんですけど、
それでも、マジョリティの声がすべてだと思って欲しくない、
マイノリティの声を無視して欲しくない、という思いが常にあります。
色々な立場からの考えがあってこそ、民主主義が成り立つと思いますので。
posted by nyoro at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

タミフル騒動

まだまだ続いているタミフル問題。
私は素人ですし、すべての報道に目を通したわけでもありませんが、
一個人として思うところを書いてみます。


つい先日、4歳の娘がインフルエンザにかかり、高熱が出て
病院でタミフルを処方されました。
飲ませてびっくり。40度近い熱が、1時間で37度台まで
下がったのです。
苦しんでのた打ち回っていた娘が、短時間のうちに楽になって
行く様子を、目の前で見ていました。
そして、「これは飲ませるべきだ」と確信しました。
(べき、は言いすぎかもしれないけど、その時はそう思ったんです)
もし娘がまたインフルエンザにかかったら、また飲ませると思います。


今回問題になっている異常行動でお子さんを亡くされた方は
気の毒だと思いますし、そういう方は違う考えをお持ちかと思います。
(特に体の大きい10代についての話は一理あるとは思っています)


が、私自身は、薬には大なり小なり副作用はあるものなので、
薬を飲むという事はそもそもそのリスクを背負うことだと思っています。
タミフルのように効き目の強い薬であれば、その分副作用が
強く出ることも当然ありうるでしょう。

しかし、その強い薬で助かっている人がたくさんいるのも事実。
特に、小さい子やお年寄りは飲ませないことでインフルエンザ脳症
などになってしまえば、それこそ命に関わります。
「タミフルを飲まなくても、治るのが一日程度遅れるだけ」という見解を
どこかで読みましたが、その一日が危険なこともあると思うのです。


報道では政府や製薬会社の姿勢なども問われているようです。
因果関係を証明するのは難しいとは思います。
インフルエンザそのものでの幻覚や異常行動もあるので、
どちらが原因なのか分からないというのは、実際そうなんだろうとも
思います。

ただ、「だから大丈夫」とも言えないのですよね。
どうやってデータを取ったりするのかは分かりませんが、
販売する側、そしてそれを許可する政府は慎重になっていただきたい、
というのは私も思うところです。


それとは別に、いたずらに危険性のみをあおるような報道には
疑問を持っています。
この前見ていたテレビで、小児科でタミフルの処方を断る親の姿を
何人も映していましたが、処方を受けている人の方が多いんじゃ?
という感じを受けます。
(そもそもそういうシーンを映すってのはやらせっぽい)
劇的に効き目があるからこそ、タミフルがここまでメジャーになった
訳でしょうし。


小児科医が副作用の可能性を説明して、処方するか否かを患者
(の保護者)に選択させることはありだと思いますし、
患者の方にも断る権利はあるかと思いますが、みんながみんな
断っているように思わせる映像はいかがなものかと。


結局結論としては、月並みですが、患者側も賢くならないと
いけない、ということなんでしょうね。
正しい情報が必ずしも公にされているわけではないですが、
報道に踊らされず、いたずらに怖がらず、主体制を持って薬を
選べるようになるべきだ、と今回の件で痛感しました。
posted by nyoro at 17:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

幼稚園にて思うこと

今日は、4月から娘が入園する幼稚園の入園説明会がありました。

我が家は私が会社員、夫がフリーランスということで、
夫の方が自由がききやすいので、夫が中心になって回すという約束で
幼稚園に入れることを決めました。

とはいえ、私も仕事を休めるところはなるべく休んで、できるだけ
幼稚園に顔を出そう、と思っています。


秋の見学から始まって入園審査、オープンデー、説明会、と
何度か足を運びました。
毎回、夫と私で連れだって行きました。


しかし。
ほとんど来ていないんですね、お父さん。
(全くいないわけではなく、数人はいるのが救いでしたが)
平日の場合はまだ仕方ないとも思えますが、オープンデーなどは
土曜日なんです。その気になれば来られる人も少なくないはず。
でも本当にお父さんは少ない。


今は保育園に行かせていますが、保育園では両親が協力しないと
回らない家庭も多いので、それなりにお父さんを見かけます。


でも、やっぱり幼稚園っていうのは、そういう場所ではない、
(ということになっている?)のだなあ、と、つくづく感じます。


幼稚園でも、「お父さんと○○」みたいな行事もあるので、
そう言う時はお父さんは皆さんいらっしゃるみたいです。

しかし、普通の用事はお母さん任せ、というのが「フツー」
ということになっているんでしょうかね。


自分の子どもがどういう環境に入っていくのか、気にならないの?
もうちょっと関わったら?お父さん達。



今日の説明会でも、「お母様」がデフォルトでしたしね。
「母の会」というのもあるらしく、夫が「父の会はないんだろうなあ」
とつぶやいていました。


夫は、これから入っていく「お母さんの世界」に、ちょっと
恐れおののいているようであります。
仕事もあるのだし、あまり深入りしないように、とは言って
ありますが・・・。
posted by nyoro at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする